ユン・ゲサンの熱いメッセージが胸を打つ 『TRY』に感じるスポーツドラマ“王道”の味わい

兵庫県丹波市で41.2℃を記録し、国内歴代最高気温を更新。日本列島が連日猛暑に見舞われる中、Netflixで暑い夏にピッタリなスポーツ青春ドラマ『TRY~僕たちは奇跡になる~』がスタートした。
本作の主演を務めるのは、元祖“演技ドル”のユン・ゲサン。1978年生まれのユン・ゲサンは、1999年にボーイズグループ・godのメンバーとしてデビュー。国民的グループとして人気を博し、K-POPアイドルの第1世代として熱狂的な人気を得る。2004年に映画『バレエ教習所』に出演し、俳優活動を開始するも、当時はアイドルが演技をすることへの風当たりが強く、芸能界引退も考えたユン・ゲサンはgodを脱退(2014年に復帰)し、入隊。除隊後の2007年以降は、本格的に俳優活動を開始し、『どなたですか?〜天国からのメッセージ〜』『最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜』などに出演。第二次韓流ブームの中で活躍を続けた。映画『犯罪都市』で披露した悪役っぷりや、『チョコレート:忘れかけてた幸せの味』『キス・シックス・センス』で見せたロマンス演技で人々を魅了していたが、『誘拐の日』で演じた誘拐犯となる父親役を機に、一躍演技派俳優として名を知らしめた。幅広い役柄をこなす卓越した演技力で知られ、いまや韓国ドラマにおいてなくてはならない俳優の1人だ。ユン・ゲサンが切り開いた、歌手活動と俳優活動を同時にこなすことができる“演技ドル”たちは、いまや韓国ドラマで欠かすことのできない存在だ。

本作で、ユン・ゲサンと共演するキム・ヨハンも、演技ドルの1人であり、元X1で現WEiという経歴を持つ。
本作は、廃部の危機に瀕した弱小ラグビー部に、ラグビー界の問題児だったチュ・ガラム(ユン・ゲサン)が監督として赴任し、全国大会優勝を目指すストーリーだ。物語は、ガラムが、ラグビー王者として華々しい活躍を遂げる場面から始まる。誰もがガラムを称える中、彼はドーピングの判定が下され、ラグビー界から引退し、世間から姿を消す。

それから3年の月日が流れ、漢陽体育高校では、万年弱小チームのラグビー部の存続をかけて、校長カン・ジョンヒョ(キル・ヘヨン)がガラムを監督に就任させる。しかし、ラグビー部の廃部を目論む教頭ソン・ジョンマン(キム・ミンサン)や、射撃部監督チョン・ナッギュン(イ・ソンウク)らは、ガラムが監督に相応しくないと彼を引きずり下ろそうとする。さらに、ラグビー部のキャプテンであるユン・ソンジュン(キム・ヨハン)も、憧れの選手だったガラムが、ドーピング問題を起こしたことにより、彼を毛嫌いしていたのだった。

キム・ヨハンといえば、『美しかった私たちへ』での王子様のような甘いルックスが思い浮かぶ。同作で幼なじみの初恋相手チャ・ホンを演じ、“胸キュン”シーンを連発したイメージが強かったぶん、本作でのフィジカルの仕上がりには驚かされた。ラグビー部のキャプテンを演じるにあたり、スラリとしたアイドル体形から、筋骨隆々のラガーマンへと変身を遂げている。本作で演じるユン・ソンジュン役のために、ストイックな身体づくりを行ったことが一目瞭然であり、高いプロ意識を感じさせる。




















