『あんぱん』“ヤムおんちゃん”阿部サダヲの姿に重なる　ジャムおじさんが“パンを焼く理由”

　ジャムおじさんがパンを焼く理由を知っているだろうか？　NHK連続テレビ小説『あんぱん』第80話にて、“ヤムおんちゃん”こと草吉（阿部サダヲ）が視聴者待望の再出演。パンを焼く彼の姿に、その“理由”が重なる瞬間があった。

　アニメ『アンパンマン』に登場するジャムおじさんのパンを焼く理由が明かされたのは、第1631話「ジャムおじさんとアンパンマン」にて。メロンパンナちゃんから「なぜパンを作るのか」と聞かれたジャムおじさんは、少年時代の体験を語り出す（※）。

　幼き頃、お弁当を忘れたまま遠い町へと出かけてしまったジャムおじさん。何も食べないまま帰路につくも、歩いても歩いても家にたどり着かない。お腹が空いて力も出ない。そんな状態で丘の上から街を見下ろすと、温かい光の灯った家が見える。「あの温かな灯りの下では、みんな晩御飯を食べているんだろうなぁ……。でも、誰も僕には気づいてくれない。なんて思うと、余計にお腹が空いて、ひもじい思いがしてきてねぇ」とジャムおじさんは振り返る。

　悲しさで涙を流したとき、夜空に流れ星が。それがジャムおじさんの手元に落ちて来たかと思えば、なんと“あんパン”に変化！　それを食べたジャムおじさんはその味をいまだに覚えており、「あの時に食べたあんパンほど美味しいものを私は知らない」とメロンパンナちゃんに話す。

　さらに「思ったんだよ。私も食べた人が喜ぶようなパンを作りたいって」とパン作りを決意したきっかけを明かすのだった。そのエピソード以前にも、ジャムおじさんからは「パンを食べて誰かが喜んでくれるのがうれしいんだ」というようなセリフが何度も登場している。