松村北斗主演『秒速5センチメートル』に森七菜ら出演 山崎まさよしの楽曲流れる予告編も

『秒速5センチメートル』に森七菜ら出演

 10月10日に公開されるSixTONESの松村北斗主演映画『秒速5センチメートル』の追加キャストとして森七菜、青木柚、木竜麻生、宮﨑あおい、吉岡秀隆の出演が発表され、あわせて予告編とティザービジュアルが公開された。

 『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』と大ヒット作を生み出してきた新海誠が2007年に発表した劇場アニメーション『秒速5センチメートル』。主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を描いた同作が、松村主演で初めて実写映画化される。

 監督を務めるのは、ポカリスエットのCMや米津玄師「感電」、星野源「創造」などのミュージックビデオを監督し、オムニバス長編映画『アット・ザ・ベンチ』では、北京国際映画祭「FORWARD FUTURE」部門において最優秀脚本賞を受賞した奥山由之。奥山にとって本作は、初の大型長編映画監督作となる。

 松村演じる物語の主人公は遠野貴樹。小学生の頃に出会った転校生・篠原明里と心を通わせた瑞々しい日々、小学校の卒業と同時に離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感をかかえ過ごす30才を手前にした青年期の、18年間にわたる人生の旅を描く。原作アニメーションは主人公の小中学生時代、高校生時代、会社員時代を3つの短編の連作形式で描いた全63分の作品だが、実写映画は原作者・新海との意見交換なども経てつくられた脚本をもとに、約2時間の長編映画として制作される。

 森が演じるのは、主人公の遠野貴樹に想いを寄せる、高校の同級生・澄田花苗。新海誠
監督による『天気の子』ではヒロインの天野陽菜役の声優としてオーディションで抜擢され、声優アワード新人女優賞を受賞。岩井俊二監督が手がけた『ラストレター』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、是枝裕和監督の『舞妓さんちのまかないさん』では主演を務め、2025年は『ファーストキス 1ST KISS』『国宝』『フロントライン』と3本の映画に出演している。本作に向けて撮影の2カ月以上前からサーフィンの練習を繰り返し行い、長かった髪を切って肌を焼いたという森は、「花苗に再び命を吹き込むという誇りある責任を感じながら、この作品の中で花苗としてどう生きていくかを毎日考え続けました。種子島の自然が私たちを歓迎してくれる姿はあまりにも美しく、原作への感謝すら感じられるほどでした」と原作への敬意を表した。

 青木が演じるのは、松村演じる主人公・遠野貴樹の高校生時代。『14の夜』で映画デビューし、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では川栄李奈演じるヒロインの弟・桃太郎役を演じた青木。『うみべの女の子』や『笑うマトリョーシカ』(TBS系)、『不死身ラヴァーズ』『飛べない天使』などドラマや映画に立て続けに出演し、2025年からはJR東日本の「JR SKISKI」やサントリー食品インターナショナル「伊右衛門」のCMにも出演している。役作りの一環で、撮影にむけ弓道指導を受け撮影に臨んだ青木は、「あの、秒速5センチメートル。漠然とした気持ちを重ねながら何度も観た、新海誠さんの物語。出演が決まってからも光栄な気持ちでいっぱいで、中々実感が湧かなかったのを覚えています」と出演への思いを述べ、「奥山監督の真摯な想いが伝播したチームの空気感と、壮大で果てしない種子島の景色。どこを切り取っても特別で、忘れられない夏でした」と撮影を振り返った。

 木竜が演じるのは、遠野貴樹と同じ会社で働く同僚・水野理紗。2014年に映画『まほろ駅前狂騒曲』で女優デビューを果たし、瀬々敬久監督の『菊とギロチン』で映画初主演、同年公開の野尻克己監督の『鈴木家の嘘』と合わせて、第40回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞や第92回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞など数々の映画新人賞を受賞した木竜。その後、『わたし達はおとな』や『福田村事件』に出演したほか、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品された『見はらし世代』では、レッドカーペットにも登壇。原作でもキーパーソンとなっていく役柄を演じた木竜は、「ご一緒したいと願っていたキャスト・スタッフの皆さんと、微細な心のかけらを、こぼれ落ちてしまわないように丁寧に誠実に拾い上げていく時間は、せつなくもやさしい時間でした」とコメントを寄せた。

 宮﨑が演じるのは、森扮する澄田花苗の姉で、遠野貴樹が通う高校の教員を務める輿水美鳥。初主演映画『害虫』で第23回ナント三大陸映画祭コンペティション部門主演女優賞を受賞し、ヒロインを演じた『EUREKA ユリイカ』は、第53回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をダブル受賞、2008年にはNHK大河ドラマ『篤姫』の主演に歴代最年少で抜擢、『少年メリケンサック』『ツレがうつになりまして』『舟を編む』『怒り』では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞したされた宮﨑。「奥山監督と初めてお会いした時に、原作へのリスペクトを持ち、まっすぐお話をしてくださる姿に、現場に入る日がとても楽しみになりました。日々楽しそうに、柔軟に作品と向き合う監督を中心に回る現場はとても穏やかで居心地が良かったです」と撮影を振り返った。

 吉岡が演じるのは、科学館の館長・小川龍一。野村芳太郎監督の映画『八つ墓村』で映画初出演を果たし、『男はつらいよ』(フジテレビ系)シリーズ、『北の国から』(フジテレビ系)シリーズにレギュラー出演、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『ALWAYS 三丁目の夕日』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』や『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)シリーズなど数々の映画、ドラマで活躍している吉岡。新海監督の『雲のむこう、約束の場所』では主人公の声優も務めた吉岡は本作について、「最初に実写化すると聞いた時は、僕も含めてたくさんの方が大事にしている、新海ワールドの原石ともいえるような作品にあえて挑むんだという戸惑いと驚きがありました」と原作への思いを語りつつ、「でも読ませていただいた台本が素敵な話で、こんな風に実写にしようとしているんだと納得しました」と述べた。劇中で共演した松村については、「とてもきれいな眼をしていながら、どこかさみしげな、彼特有の独特な孤独感があって、初めて会った時から、まさにそこに遠野貴樹君がいるという印象でした」とコメントを寄せている。

劇場用実写映画『秒速5センチメートル』予告|劇中歌は山崎まさよし「One more time, One more chance」に決定【10月10日(金)公開】
劇場用実写映画『秒速5センチメートル』特報2|劇中歌は山崎まさよし「One more time, One more chance」に決定【10月10日(金)公開】

 また、劇中歌として山崎まさよしの楽曲「One more time, One more chance」をアップミックスした「One more time, One more chance 〜劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster〜」が使用されることが発表され、劇中歌を使用した予告編も公開。本楽曲は原作でも使用され、作品の世界観を彩った。

 映像では、踏切越しに浮かべた無邪気な笑顔と、電話ボックスで謝りながら流す涙が対照的に映し出され、雪と桜の花びらが舞う夜更けや、瞳を閉じた遠野貴樹の心に浮かぶ幼き日の篠原明里との忘れられない記憶が断片的に描かれている。

 あわせて公開された第3弾ティザービジュアルでは、高校生時代の遠野貴樹と澄田花苗が過ごした自然に恵まれた種子島で、サーフィン用のウェットスーツに身を包む花苗が水面に向かってうつむく姿が切り取られている。また、夕暮れの刻、紅がかった淡い青色の空の下で見つめ合う貴樹と花苗の姿も写し出され、「遠野くんは、私のずっと向こう、もっとずっと遠くの何かを見ている。」というコピーとともに、花苗の切ない恋心が切り取られている。

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■公開情報
『秒速5センチメートル』 
10月10日(金)全国公開
出演:松村北斗、森七菜、青木柚、木竜麻生、上田悠斗、白山乃愛、宮﨑あおい、吉岡秀隆
監督:奥山由之
原作:新海誠 劇場アニメーション『秒速5センチメートル』 
脚本:鈴木史子
音楽:江﨑文武
劇中歌:山崎まさよし「One more time, One more chance 〜劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster〜」
制作プロダクション:Spoon.
配給:東宝
©2025「秒速5センチメートル」製作委員会
公式サイト:https://5cm-movie.jp
公式X(旧Twitter):https://x.com/5cm_movie_2025
公式Instagram:https://www.instagram.com/5cm_movie_2025/

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