パク・ボゴムの“熱さ”が光る アクションとロマンスが交差する『グッドボーイ』を徹底解剖
パク・ボゴムが大胆なアクションを披露し、キム・ソヒョンとのロマンスで話題となっている『グッドボーイ』がPrime Videoで6月1日より配信中だ。本作は、元国家代表のメダリストたちが、特別採用枠の警察官として奮闘するアクションとロマンスのジャンルミックス作品だ。本稿では第8話までの見どころと魅力を紹介したい。(以下、ネタバレを含みます)
本作で主演を務めるパク・ボゴムが、IUと共演して大ヒットした『おつかれさま』がNetflixで独占配信されたのは3月7日のこと。『おつかれさま』では、ヒロインを一途に愛する誠実な男、ヤン・グァンシク役を演じ、愛に溢れたパク・ボゴム自身の人柄を感じさせるキャラクター造形が多くの視聴者に愛された。
そして本作『グッドボーイ』は、パク・ボゴムの怪我により、撮影が中断。2024年下半期に予定していた公開が遅れたことにより、『おつかれさま』の最終回から3カ月経たずしての公開となった。パク・ボゴムの主演作品が立て続けに公開され、ファンを喜ばせた。朴訥な田舎の青年グァンシク役とは打って変わって、本作では、元ボクシングの金メダリストであり、少年漫画の主人公のような熱血正義感の塊であるユン・ドンジュ役を熱演している。
ドンジュとロマンスを繰り広げるヒロインは、キム・ソヒョン演じる射撃の金メダリスト、チ・ハンナ。ドンジュは、選手村でハンナに一目惚れをしてから、ずっと彼女に恋をし続けている。そのハンナの元カレで、フェンシング銀メダリストのキム・ジョンヒョンを、『ブラッドハウンド』『損するのは嫌だから』のイ・サンイが演じている。さらに、『イカゲーム』で一躍グローバルスターとなり、韓国では悪役俳優のイメージが強いホ・ソンテが、レスリング銅メダリストのコ・マンシクを、テ・ウォンソクが円盤投げ銅メダリストのシン・ジェホンをユーモアたっぷりに演じ、新たな表情で視聴者を魅了している。
そして、彼らと対立するヴィランのミン・ジュヨンを演じるのは、実力派俳優のオ・ジョンセ。『椿の花咲く頃』のノ・ギュテ、『サイコだけど大丈夫』のムン・サンテ、『Mr. プランクトン』のオ・フンと、オ・ジョンセは名バイプレーヤーとして悪役から観客に愛される役まで、どのキャラクターも魅力的に演じることのできる唯一無二の俳優だ。2020年の第56回百想芸術大賞でテレビ部門男優助演賞を受賞し、翌2021年の第57回百想芸術大賞で同部門賞を2年連続で受賞。同部門が新設されて以来、初となる快挙を成し遂げた。韓国には「信じて観る俳優」という言葉があり、「この俳優が出演している作品なら面白いに違いない」と思わせる力のある役者たちを指す。オ・ジョンセもその1人だ。正義のヒーローをパク・ボゴムが、稀代の悪役をオ・ジョンセが演じるとなれば当然注目度も高く、韓国ではNetflixランキング1位となっている。
パク・ボゴム演じるユン・ドンジュら元メダリストたちが、ある事件を機に、警察官として特別捜査チームを組むことになる。そのきっかけとなったのは、ドンジュが遭遇した轢き逃げの現場だった。犯人の車にかじりつくドンジュは、犯人を取り逃がしてしまうが、彼の顔を覚えていた。しかし、轢き逃げ犯として捕まったのは、ドンジュのボクシング仲間のイ・ギョンイル(イ・ジョンハ)だった。ドンジュは、ギョンイルがドンジュとの対戦中に負傷して引退したことから、彼のことを常に気にかけていた。ドンジュは、ギョンイルが何者かの策略で陥れられたことを察して、彼を助けようとするもギョンイルに魔の手が迫る。
ハンナ、ジョンヒョン、マンシクらとともに特別捜査チームを結成したドンジュは、轢き逃げ犯を調べるうちに、関税庁税関職員であるミン・ジュヨン(オ・ジョンセ)に行き着く。ドンジュは、ジュヨンが犯人だと確信するが、彼を調べるうちに背後に巨大な国家権力の存在が見え隠れする。さらに、麻薬の密輸にジュヨンが絡んでいることを掴んだドンジュは、闇取引と不正を暴こうとジュヨンを追うのだがーー。
本作は、過激なアクションシーンが連続し、パク・ボゴムの大胆なアクションに目を見張る。大勢の敵を相手に戦い、屋上から屋上へ飛び移り、海へ飛び込み、バイクに乗り、「こんなパク・ボゴム見たことない!」と目が離せない。「天使のよう」と称されるパク・ボゴムのスピード感溢れる体当たり演技の迫力と、カラフルなペンキを使った鮮やかな演出、そしてスピーディーなストーリー展開が合わさることで、スタイリッシュさを生み出している。