キム・ジヨン×ペ・スビン『夏の終わりのクラシック』公開へ 『冬ソナ』監督が描く大人の恋愛
韓国映画『Adagio(英題)』が、『夏の終わりのクラシック』の邦題で10月3日よりシネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、『冬のソナタ』で知られるユン・ソクホ監督が“大人の最後の恋”を描くラブストーリー。楽園のような夏の終わりの済州島を舞台に、空や海の変わりゆく色合いや一瞬の風をとらえた。撮影は、『殺人の追憶』『夜の浜辺でひとり』などポン・ジュノやホン・サンスと数多くタッグを組んできたキム・ヒョング。劇中曲をパク・チャヌク監督作『オールド・ボーイ』や、『冬のソナタ』、『夏の香り』、『春のワルツ』で度々ソクホのドラマ作品の音楽を手がけてきた作曲家・ピアニストのイ・ジスが担当した。原作は伊吹有喜のベストセラー小説『風待ちのひと』で、本作が初の映像化となる。
主人公の傷ついた男女を演じたのはキム・ジヨンとペ・スビン。実力派の2人が表現する繊細な心情に、オペラの名作『椿姫』や J・S・バッハの「アダージョ」などクラシック音楽の調べが寄り添う。
夏が終わりに近づく頃、ヨンヒ(キム・ジヨン)は毎年、済州島へとやって来る。一方、母の遺品を片付けるために済州島に来ていたジュヌ(ペ・スビン)。二人が偶然出会った日の夜、ジュヌが海で溺れかけているのを助けたヨンヒは、彼の家で膨大な量のクラシックアルバムのコレクションを目にする。どうしてもクラシック音楽を教えてほしいと、必死になってジュヌに頼み込むヨンヒ。その様子はどこか意味ありげで、断り切れなくなったジュヌは庭の片づけと引き換えにクラシックを教える約束を交わすことに。人生の道に迷ってしまった 2人は次第に想いを寄せ合っていくが......。
公開された予告編では、夏の済州島で見知らぬ2人が出会うシーンから始まる。コミカルな雰囲気から一変、ヨンヒがクラシック音楽を教えてほしいと頼み込むところから、都会から帰ってきた2人がそれぞれ痛みを抱えていることがうかがえる。クラシック音楽の調べと共に、徐々に距離が縮まっていく2人。美しい済州島の景色の中で、「人生は四季に似てる、あなたの夏はどうでしたか?」という言葉とともに締めくくられる。
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、ヨンヒとジュヌが済州島の海を見つめながら、クラシック音楽を聴くシーンが切り取られている。傷を負った2人はどんな夏を過ごし、終えていくのか。「愛を、奏でる──」というコピーが2人の恋の行く末を期待させるものになっている。
■公開情報
『夏の終わりのクラシック』
10月3日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
出演:キム・ジヨン、ペ・スビン
監督・脚本:ユン・ソクホ
原作:伊吹有喜『風待ちのひと』(ポプラ文庫)
撮影:キム・ヒョング
音楽:イ・ジス
提供:KDDI
配給:日活/KDDI
2024年/韓国/韓国語/115分/HDサイズ/5.1ch/カラー/英題:Adagio/日本語字幕:根本理恵
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