JO1 豆原一成が語る、“表現者”としての現在地 『PRODUCE 101 JAPAN』から続く歩み

JO1は「自分の“生き様”が詰まっている場所」

ーー『BADBOYS』では池﨑理人さん、山中柔太朗さん、井上想良さんと「極楽蝶」というチームで行動を共にしますが、チームで動くことの魅力について、今作での経験も踏まえて感じたことを教えてください。

豆原:今回は、実はみんなほとんど初対面だったんです。何度か会ったことのある人もいましたが、がっつり一緒に過ごすのは初めてで。そんな中で『BADBOYS』という作品を一緒に作り上げていくにあたって、4人でどうチームになっていくかということを、座長としても意識していました。だからこそ、カメラが回っていない時間も、プライベートでの距離感やコミュニケーションを大切にしようと心がけていました。今でもすごく仲良くさせてもらってますし、作品づくりにおいて「たわいもない会話」や「普段のやりとり」が、チームとしての空気感を作る上でとても大事なんだなと実感しました。

ーーでは、そんな豆原さんにとってJO1というチームはどんな存在ですか?

豆原:JO1はもう、僕の人生そのものですからね……。だから、『BADBOYS』でのチーム感とはまた少し違っていて、自分の“生き様”が詰まっている場所だと思っています。JO1という名前を背負っている以上、その名前に見合う存在でありたいし、負けないようにもっともっと成長していかなくちゃいけないという責任も強く感じていて。自分自身が変わらなければ、グループとしても次のステージには進めないと思うので、メンバーと一緒に高みを目指していきたいという気持ちです。

ーーJO1の豆原さんと俳優としての豆原さん、それぞれでどう違うと感じますか?

豆原:JO1としての自分は、とにかく“カッコよく見せる”ことを常に意識しています。ステージの上では「豆原一成」という存在をどう魅せるかが大事で、それがパフォーマンスにおける意識の中心ですね。一方で、俳優としての自分はまだまだ経験が浅い分、ゼロから学んでいく気持ちで取り組んでいます。与えられた役にどう順応していくかが重要で、今は自分の考えを押し出すというより、いろんな方の意見を積極的に取り入れて、それを自分なりに消化していく段階かなと。そうやって得たものをうまく表現できるように努めているのが、俳優としての自分だと思います。JO1としての活動はキャリアも積んできて、見せたいものや表現したいことがはっきりしてきたので、よりエンタメ性が強くなっている気がします。そういったキャリアの差も、それぞれのスタンスに表れているのかなと思います。

ーーなるほど。本作では、JAM(JO1のファンの愛称)の皆さんが抱いているイメージとのギャップも楽しめる内容になっていそうですね。

豆原:そうですね、ギャップはかなり楽しんでいただけると思います(笑)。JO1として活動していると、「可愛い」と言われることが多いんですけど、『BADBOYS』では怒りをあらわにしたり、痛みに耐えながらアクションをこなしたりと、これまで見せたことのないような“男らしい”一面が出せたかなと。ファンの皆さんにとっても、「こんな姿もあるんだ」と、新鮮に感じてもらえるんじゃないかと思います。

ーー司は「家を飛び出す」という大きな決断をしますが、豆原さん自身にとって“思いきって一歩を踏み出した”と感じた経験は?

豆原:やっぱり、『PRODUCE 101 JAPAN』のオーディションに応募した時ですね。正直、最初は全く受けるつもりがなかったんです。でも、姉がWanna Oneのファンで、「日本版が始まるみたいだよ、出てみたら?」って声をかけてくれていたんです。応募の締め切りが5月31日で、前日の5月30日が僕の誕生日だったんです。それで誕生日に姉から電話がかかってきて、「そういえば明日締め切りだけど、応募した?」って聞かれて。「してないよ」って答えたら、「じゃあ今から応募しよう!」って(笑)。6年前の出来事ですが、今でも鮮明に覚えています。本当に姉には感謝していますし、しかも偶然にも『BADBOYS』の公開日も5月30日なんですよ。何か運命めいたものを感じます。

ーー素敵です。いま一歩踏み出す勇気が持てないという人に、豆原さんなりのアドバイスをいただけますか?

豆原:僕自身がそうだったのですが、目標が明確にある人ほど、「そこに行くにはこの道しかない」と思い込みがちなんですよね。でも実際は、選択肢を増やしてみることで、思いがけず新しい可能性が広がることもあって。だから、「とりあえずやってみる」という柔軟さはすごく大事だなと、僕は今になって感じています。自分の中の固定観念にとらわれすぎず、いろいろなやり方を試してみるのがいいんじゃないかなと思います。

■公開情報
『BADBOYS -THE MOVIE-』
5月30日(金)全国公開
出演:豆原一成(JO1)、池﨑理人(INI)、山中柔太朗、井上想良、井頭愛海、岩永丞威、大下ヒロト、山谷花純、兵頭功海、青柳翔
原作:田中宏『BADBOYS』(少年画報社 ヤングキング刊)
監督:西川達郎
脚本:峰尾賢人、西川達郎
主題歌:JO1「Be brave!」(LAPONE ENTERTAINMENT)
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東映
©︎田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会
公式サイト:kataomoisekai.jp
公式X(旧Twitter):@bad_boys_movie
公式Instagram:@badboys_movie
公式TikTok:@bad_boys_movie

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