『魔物(마물)』“凍也”塩野瑛久の本性が明らかに “あやめ”麻生久美子への暴力シーンも
ドラマ『魔物(마물)』(テレビ朝日系)第1話冒頭、法廷で被告人席に座ったあやめ(麻生久美子)は、「あれは、何のためにおかした罪だったんだろう……?」とつぶやく。脳裏にフラッシュバックするのは凍也(塩野瑛久)と激しく求めあう姿で、それは今後展開される禁断の恋を予感させていた。改めてもう一度そのシーンを見直してみると、あやめが凍也に殴られる様子もインサートされている。
公式サイトのイントロダクションにある「不倫、DV、セックス、殺人」の“DV”が本格的に描かれるのが、この第3話であり、ドラマのタイトルにもある“魔物”が本性を現す回でもある。
その“魔物”を飼っているのは、凍也。第2話で許されない恋へと堕ちていったあやめと凍也は、肉体関係が徐々に「特別なもの」から「求めれば手に入るもの」へと変わっていった。あやめが凍也に心を許すようになったのは、あやめにとって気が重い存在である、結婚を求めてくる家族に対して、「クソだな」と言い放ち、手を差し伸べるシーンがきっかけにある。
すでに恒例の韓国料理「サンチュ」は、両親への言いたい言葉を飲み込むメタファーにも捉えられるが、そ心が動くのきっかけのスイッチとして流れ始めるのが、OSTとして今回から使用されている松任谷由実「岩礁のきらめき」である。年上であることを気にするあやめに、おでこをくっつけ、ゼロ距離で「愛してる」とささやく凍也。甘くとろけるような、初々しい“始まり”を、「岩礁のきらめき」の淡くセンチなユーミンの楽曲が世界観を引き立てている。