『わたしの幸せな結婚』清霞の二面性に魅了される理由 第2期の“甘々っぷり”がたまらない

 また、その愛情を欠かさず言語化しようと務めるところも清霞の魅力だ。年越しの際には「今年は良い年だった。お前に出会えたからな」と1年を振り返り、初詣後には「お前とずっと一緒にいられるように……」と照れながらもお願い事の内容まで明かす。

アニメ「わたしの幸せな結婚」第二期 メインPV|2025年1月6日(月)より放送開始!

 そのように思わず「あま〜い!」と叫びたくなるシーンが盛り沢山の今作だが、中でも多くの人を悶絶させたのが第21話における清霞の台詞。2人が同じ布団の中で眠くなるまで語り合う途中、清霞はいつになく真剣な顔で「できるならもっと深みに嵌まっていきたいとすら願う。他でもない、お前と……」と迫るのだ。きっと多くの人が、こんなにも誰かに愛されてみたいと思ったはず。清霞の声優を務める石川界人の声と演技も実に良い。いつも美世を安心させてくれる穏やかな声ではあるのだが、その中に情熱を感じさせてくれる。

 ところが、美世は清霞の思いを真正面から受け止めることがなかなかできない。初めてのキスを経て、清霞だけではなく美世もまた彼への思いを日々募らせている。だが、この第2期では甘水をはじめとした複数のキャラクターを通して、人を良くも悪くも変えてしまう恋の影響が描かれている。美世はそんな恋に身を投じていくことに恐れを抱いており、それが夢見の力の覚醒に歯止めをかけているのではないだろうか。そして、きっとそのストッパーを外すのは清霞なのだろう。これまで焦れったくも愛おしい美世と清霞の恋模様を見守ってきた者として、ラストは最高に甘々な2人が観たいと強く願う。

■放送・配信情報
『わたしの幸せな結婚』
TOKYO MXほかにて、毎週月曜 22:30〜放送
各配信サイトにて配信仲
声の出演:上田麗奈(斎森美世)、石川界人(久堂清霞)、佐倉綾音(斎森香耶)、西山宏太朗(辰石幸次)、下野紘(五道佳斗)、桑島法子(ゆり江)
原作:顎木あくみ(KADOKAWA/富士見L文庫刊)
原作イラスト:月岡月穂
監督:久保田雄大、小島正幸
シリーズ構成:佐藤亜美
脚本:佐藤亜美、羽柴実里、石井風花、豊田百香
キャラクターデザイン:安田祥子
サブキャラクターデザイン:伊藤晋之
プロップ設定:ヒラタリョウ、みき尾、高倉武史
美術設定:菱沼由典、曽野由大
色彩設計:岡松杏奈
美術監督:片野坂恵美(インスパイアード)
美術監修:増山修(インスパイアード)
撮影監督:江間常高(T2スタジオ)
3DCG監督:越田祐史(スタジオポメロ)
着物デザイン:HALKA
2Dアーティスト:hydekick
編集:黒澤雅之
PV制作:餅米おもち
音楽:Evan Call
音楽プロデューサー・ディレクター:池田貴博
音楽制作:ミラクル・バス
音楽制作協力:キネマシトラス/KADOKAWA
音響監督:小泉紀介
音響制作:グロービジョン
脚本開発協力:森本浩二
アニメーション制作:キネマシトラス
製作:「わたしの幸せな結婚」製作委員会
©顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
公式サイト:https://watakon-anime.com
公式X(旧Twitter):@watashino_info
公式Instagram:@watakon_anime
公式TikTok:@watakon_anime

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