『フォレスト』食中毒事件の犯人が判明し苦しい展開へ 気になる“俊太郎”中川大輔の存在

 ブランフォレストで起きた食中毒事件の犯人が判明した『フォレスト』(ABCテレビ・テレビ朝日系)第5話。純(岩田剛典)の疑いが晴れたのは嬉しいのだが、楓(比嘉愛未)と純にとっては、もっと苦しい展開になってしまう気がする。

※以下、『フォレスト』第5話のネタバレを含みます。

 まず、3年前のあの日、ビュッフェのローストポークに毒を吹きかけたのは、純の母・茜(黒沢あすか)だった。茜は、純の服と帽子を着用して、ホテル内に潜入。そのため、純に疑いがかかってしまった。正直、犯罪を起こすときに、息子のアイテムを拝借するのはいかがなものだろう。もしも、純が疑われてしまったら……などということは、考えなかったのだろうか。男装をして正体をバレないようにしたかったのかもしれないが、それならほかの服でもよかったような気がする。

 また、たしかに茜は被害者だ。行方不明になった息子・リョウスケを探すためにビラ配りをしていたら、鈴子(松田美由紀)の秘書・葉山(堀部圭亮)に「蒸発した旦那さんが、ギャンブルで作った借金はあるとうかがいました。どうぞこれを足しにしてください」と大金を渡された。葉山が、「その代わりといってはなんですが、リョウスケくんのことは諦めてください」と言ったということは、ブランフォレストがリョウスケの失踪に関わっているのは間違いないだろう。わたしは、ブランフォレストに関わる誰かが交通事故を起こして、リョウスケは死亡してしまったのではないかと考察している。だから、リョウスケの吸入器には血痕がついていたのではないだろうか。

 純の前に吸入器を置いたのは、その事故の真相を知っている人物で、おそらく、ずっと罪悪感を抱いていたのだろう。孝子(ふせえり)は、誰かに毒を盛られて死にかけている姉・鈴子を前にして、「このまま姉さんを眠ったままにできませんか~?」と言えてしまうような人間なので、そこまでの正義感は持っていないはず。となると、ブランフォレスト内の人間のなかで最も楓に寄り添い、純ともコミュニケーションを取ろうとしている真琴(ファーストサマーウイカ)あたりが怪しくなってくる。

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