『あのクズ』海里×ほこ美がリングの上で別れを告げる ついに動き出した大葉の“告白”も

 昔のスパーリング仲間・井崎(濵田崇裕/WEST.)が夢に向かって邁進する姿を収める密着取材のカメラマンのオファーにも朝倉は海里をアサインした。カメラの腕は未熟だがボクシングを知っている海里ゆえの強みに懸け、期待し信頼してくれたのだ。

 浅倉役を演じる安井順平は、本作のように職人肌が光る堅物なボス役から、『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)での院長役のような、上層部と部下の板挟みになり、時に狼狽したりしながらも人の良さが滲み出る憎めない役どころまで、魅力的な上司役を好演している。

 魅力的な上司役といえば、ほこ美の上司・大葉(小関裕太)がついに動き出す。渡米前の海里に正々堂々と宣戦布告し、ほこ美のプロテスト当日にも会場に駆けつける。そしてこれまで秘め続けてきた想いを本人にぶつけた。

 ゆい(岡崎紗絵)の言葉通り「ゴングが鳴るまで勝つか負けるかは考えない。勝つためには何ができるかだけ考えて精一杯やる(中略)全部出し切ったら負けてもOKなんです。ファイティングポーズをとることが大事なんです」を大葉はまさに実践した。

 さて、海里の口から「夢」という言葉が飛び出したのに過敏に反応していた同居人の悟(倉悠貴)が大地(大東駿介)の墓参りをしていたが、ほこ美が信頼していた同期・撫(玉井詩織)の思わぬ本心に触れショックを受けていたように、新たなスタートを切った海里も悟の思いもよらぬ本音を知ってしまうときがもうそこまで近づいているのだろう。

 「努力に裏切られてきた人生。負けるのは慣れっこ」と漏らしたほこ美に海里が言った「ボクシングは努力を裏切らないよ」という言葉が、彼ら2人の未来を照らしてくれますように。

■放送情報
火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜放送
出演:奈緒、玉森裕太、岡崎紗絵、小関裕太、倉悠貴、鳴海唯、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、晝田瑞希、渡部篤郎、斉藤由貴
脚本:泉澤陽子、鹿目けい子
プロデュース:戸村光来、佐井大紀、宮﨑真佐子
演出:岡本伸吾、石井康晴、小牧桜
主題歌:PEOPLE 1「メリバ」
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/anokuzu_tbs/
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