『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の黒幕は誰? 予告編を徹底解説
そして1分55秒目あたりに出てくる、ジェット機が向かう奇妙な巨大な岩に注目してください。これは『エターナルズ』で物質を変換させる能力を持ったセルシ(ジェンマ・チャン)が覚醒しようとするセレスティアルズの大巨人ティアマットを“石”に変えた姿です。どうやらこの“石”がアダマンチウムらしいのです。そう、あのX-MENのウルヴァリンの爪や骨格に使われている超金属ですよね。つまり『エターナルズ』の一件によって、MCUの、神聖時間軸のバースに正式にアダマンチウムがもたらされたわけです。ここで思い出していただきたいのが『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。あの作品ではワカンダだけにある、超金属ヴィブラニウムを各国が狙っているという設定でした。しかしアダマンチウムを手に入れれば、ヴィブラニウムに匹敵するぐらいの力を得ることができる。このアダマンチウムをめぐる思惑もストーリーの要と考えられます。
この予告の冒頭から36秒目ですが、これは前回の予告編と『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を観ているとよくわかります。まず収監されサムが面会に来ているのは、イザイア・ブラッドリー(カール・ランブリー)。朝鮮戦争時代で活躍した、けれど歴史から抹消された超人兵士なのです。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではサムがその名誉を回復するというエピソードが描かれました。しかし、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の最初の予告編では、ホワイトハウスに招かれたイザイアがなぜかロス大統領を狙うという凶行に出るのです。結果、イザイアは捕まったのでしょう。サムとの会話からなにかに操られテロ行為に臨んだことがわかります。つまりイザイアを洗脳した主が本作のメインヴィランか。
この予告では、翼無しで何ができると言ってサムに銃を放つ男が出てきます。『マンダロリアン』『ザ・ボーイズ』でおなじみのジャンカルロ・エスポジートですが、彼が演じるのはサイドワインダーというキャラで、“サーペント・ソサエティ”という悪の結社の創設者。ということはサーペント・ソサエティとの戦い? また女性エージェントらしき人物が出てきますが、彼女はルース・バット・セラフというキャラで、元ウィドウの1人という設定です。
さらに、48秒目の軍のモニターにJPNと写ったり、ワシントンの桜が出てきたり、平岳大さん演じるオザキ首相という人物も登場。日本がなにか重要な役割を担うのでしょうか? ほかにもサムが白いコスチュームで降り立つ場所とか、お墓、葬式のシーンも気になるところがいっぱいです。
MCU映画として『デッドプール&ウルヴァリン』の次が本作になります。ずいぶんトーン&テイストが違う。それもまたMCUの懐の深さです。デッドプールの本名はウェイド・ウィルソン、新キャプテン・アメリカはサム・ウィルソンですから、ウィルソンからウィルソンへMCUのバトンが手渡されますね。
■公開情報
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
2025年2月14日(金)全国公開
出演:アンソニー・マッキー、ダニー・ラミレス、リヴ・タイラー、ジャンカルロ・エスポジート、ハリソン・フォードほか
監督:ジュリアス・オナー
製作:ケヴィン・ファイギ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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