『若草物語』涼が“結婚をしない生き方”にこだわる理由 堀田真由が踏み出した新たな一歩
女性の幸せは恋愛と結婚。そんな時代は終わった……はずなのに、恋愛至上主義の風潮をいまだ感じてしまうのは、涼(堀田真由)だけではないのではないか。おそらく、多くの視聴者に言葉通り“刺さって”いるであろう日曜ドラマ『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』(日本テレビ系)第2話。大御所脚本家・黒崎(生瀬勝久)の発言に激怒した涼が、脚本家になるべく新しい一歩を踏み出す。
しかし現実は厳しい。涼は貯金も仕事もない状態で、これまでのツテを頼りに仕事探しに奔走するも上手くいかない。日々忙しく、去るもの追わずの涼の会社に、すでに彼女の居場所はなかった。自分の決断の重さに気づき落ち込みつつも、覚悟を決めるのだった。
会社を辞めたことを家族に告げられない涼は、姉・恵(仁村紗和)が勤めるハローワークにこっそり訪れ、失業保険の手続きを試みる。しかし、またしても自分の意見を抑えきれずに騒動を起こし、恵から「今月末までにちゃんと仕事を見つけなさい」と厳しく言い渡されてしまう。
そんな涼にとって、一筋の希望となったのが、賞金100万円を掲げた脚本コンクールの張り紙だ。しかしそれは、皮肉にも黒崎が審査員を務める新人脚本コンクール。締め切りまで3日という限られた時間で、書きたいテーマが見つからず、筆が進まない状況に苦しむことに。部屋の中でひとり頭を抱えても、そこにはかつて、脚本家と女優として「2人で売れる」ことを夢見た三女・衿(長濱ねる)はもういない。涼が衿に送った「助けて」というメッセージは、強がりな涼が誰にも言えなかった本音なのかもしれない。
一方、四女の芽(畑芽育)は、あのホテルでの忘れられない一夜以来、沼田(深田竜生)のことが気になって仕方がない。偶然、学校の課題で沼田とペアになり、二人で過ごす時間が増えていく。しかしある日、芽が沼田と一緒にいるところを芽の彼氏が目撃。大事には至らなかったものの、沼田が殴られ警察沙汰になってしまう。もちろん、警察署に呼ばれた涼は、人に殴りかかった芽の彼氏に呆れ顔。そこに例の“モラハラ彼氏”を連れた恵も合流し、涼は2人の男の見る目のなさにため息をつくのだった。