『家いっぱいの愛』“父”チ・ジニの謎は深まるばかり ソン・ナウン&チェ・ミンホが急接近

ミレとテピョンが互いの秘密を共有し急接近!

 ミレとテピョンは、お互いの家族に関する秘密を共有したことで急接近した。ミレとテピョンは近所に住んでいるからか、ミレが浮かない顔をして歩いているところにテピョンはよく出くわす。

 できるだけ干渉しないように遠くから見つめているだけだが、いざというときにさりげなくサポートしてくれるのがテピョンの魅力だ。ミレを自身のテコンドー道場に誘い「板を割るとストレス解消になるからやってみては?」と提案。言われたとおりに板を割るミレが、本作でこれまで観たことがない、かわいらしい笑顔を見せるので注目だ。

 テピョンを演じるチェ・ミンホがいかにも育ちの良い青年を好演しているところがさらに良い。オリンピック出場経験があるテコンドー選手というのも驚きだが、親のコネに頼らずに黙々と警備員の仕事をしているところも好感が持てる。ミレの父であるムジンに対しても礼儀正しいし、実の父とのやり取りも殺伐としたものは感じない。

 第4話の最後、ミレが自分の無力さに涙しているところに、傘を差しだすところはテピョンのジェントルマンぶりがいかんなく発揮されていた。頑ななミレの心が少しずつテピョンに向き始めたようだが、2人の関係が今後どうなるか期待したい。

ムジンはエヨンの心を取り戻せるのか?

 ムジンがミレと契約を交わした4週間以内にエヨンとよりを戻すことは果たして可能なのだろうか?

 エヨンの心の中に、いまだムジンの存在があることは間違いなさそうだ。家族ビラから引っ越さないことを決めて「私は大丈夫」「ムジンは何でもない」と叫びながらバッティングセンターでプレイしているところをみると、ムジンを意識しているのだろう。

 しかしエヨンたちが住む地域は保守的で噂好きの人が多く、エヨンが離婚したことで陰口を叩かれてきたし辛い思いも味わってきた。ミレも口さがない大人たちの攻撃にあってきたわけだし、その原因がムジンなら簡単に許せるわけがないだろう。

 一方でヒョンジェは、ムジンとエヨンが離婚した時は幼かったことから「僕は離婚を了承した覚えがない」と傷ついていることをミレに吐露している。「姉さんが貧乏神かも」という厳しい言葉を投げかけたときのヒョンジェは、いつものお調子者ではなかった。ムジンとは積極的に交流しているので、ヒョンジェが今後のキーパーソンになることは間違いない。

 そもそもムジンがどのような人物なのか、4話まで観てもいまいち把握ができない。エヨンとの馴れ初めは何か、幼い頃は父親っ子だったミレが、いつからムジンを敵視するようになったのか、また301号室の住人とは過去に何があったのか、なぜ大金を手にすることができたのか……。まだまだ気になる点がたくさんある。

■配信情報
Netflixシリーズ『家いっぱいの愛』
Netflixにて独占配信中
演出:キム・ダエ
脚本:キム・ヨンユン
出演:チ・ジニ、キム・ジス、ソン・ナウン、チェ・ミンホ(SHINee)、ユンサナ(ASTRO)、チョン・ウンイン、キム・ヨンジェほか
(画像はJTBC公式サイトより)

関連記事