80年代ホラー映画へのリスペクト溢れるサイコスリラー 『映画検閲』9月6日より拡大公開へ
「カリコレ 2024 THE FINAL」でプレミア上映された『映画検閲官(仮題)』が、『映画検閲』として9月6日より拡大公開されることが決定した。
本作は、第37回サンダンス映画祭でワールドプレミア上映され、第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品、第54回シッチェス・カタロニア国際映画祭コンペティション部門出品を果たしたサイコスリラー。
監督を務めたのは、本作で長編デビューを果たし、Varietyの「いま見るべき10人の監督」にも選ばれた女性監督プラノ・ベイリー=ボンド。独創的なストーリーテリンで、ダリオ・アルジェント、サム・ライミ、ルチオ・フルチらVHS全盛の時代に隆盛を極めた80年代ホラー映画へのリスペクトに溢れた、恐怖の幻想を紡ぎ出した。
1980年代、サッチャー政権下のイギリス。暴力シーンや性描写を売りにした過激な映画「ビデオ・ナスティ」の事前検閲を行うイーニッドは、その容赦ない冷徹な審査ゆえに“リトル・ミス・パーフェクト”と呼ばれていた。イーニッドがいつも通り作品をチェックしていると、とあるホラー映画の出演者が、幼い頃に行方不明になった妹のニーナに似ていることに気付き、次第に虚構と現実の狭間へと引きずり込まれていく。妹の不可解な失踪と未だ向き合えていないイーニッドは、真相につながるかもしれない不気味なホラー映画と、謎めいた映画監督の背後にある真実を解き明かすことを決意する。その記憶は創られたものなのか。狂気に苛まれ自制を失うイーニッドに待ち受ける現実とは……。
あわせて公開された予告編では、優秀な映画検閲官であるイーニッド(ニアフ・アルガー)がとあるホラー映画を検閲するシーンから始まる。いつものように不適切な箇所を削除しようとチェックするイーニッドの目前には、幼いころに失踪したはずの妹らしき女性の姿があった。真偽を確かめようと作品を追う彼女は次第に現実と虚構の狭間に引きずり込まれ、常軌を逸していく様子が捉えられている。
また、ポスタービジュアルでは、イーニッドと失踪したはずの妹らしき女性の姿が切り取られており、「現実が、映画の中に溶けていく」というキャッチコピーが配置されている。
■公開情報
『映画検閲』
9月6日(金)新宿シネマカリテほか全国拡大公開
監督:プラノ・ベイリー=ボンド
脚本:プラノ・ベイリー=ボンド、アンソニー・フレッチャー
出演:ニアフ・アルガー、ニコラス・バーンズ、ヴィンセント・フランクリン、マイケル・スマイリー
配給:オソレゾーン
2021年/イギリス/英語/84分/カラー/1:2.39/5.1ch/原題:Censor/字幕翻訳:小河恵理/R15+
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