山時聡真&中島瑠菜、『蔵のある街』でW主演に 倉敷で花火の打ち上げに奔走する高校生役
2025年夏に公開される映画『蔵のある街』の主演を、山時聡真と中島瑠菜が務めることが発表された。
本作は、山田洋次作品の多くで脚本、助監督を務めてきた平松恵美子が、地元である岡山県倉敷市を舞台に、地元高校生たちが花火の打ち上げに奔走する姿を描いた物語。撮影は7月下旬から8月にかけて全編倉敷市内にて行われ、舞台となった倉敷市にあるMOVIX 倉敷にて2025年夏に先行公開され、その後新宿ピカデリーほかで全国公開される。
本作が映画初出演となり、倉敷市出身のフィギュアスケーター・高橋大輔をはじめ、MEGUMI、前野朋哉、林家正蔵、橋爪功ら、倉敷・岡山出身の俳優たちの出演が発表されている。
山時が演じるのは、生まれ育った「蔵のある街」に花火を打ち上げるため奔走する主人公の高校生・難波蒼。そして、中島が蒼の幼なじみで、自閉症スペクトラム障害の兄を持つ女子高生・白神紅子を演じる。第96回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『君たちはどう生きるか』で主人公の眞人役に抜擢され注目を浴びた19歳の山時と、2025年NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』への出演も決まっている17歳の中島のフレッシュなコンビが実現した。
倉敷に住む男子高生・難波蒼(山時聡真)はある日、幼なじみの女子高生・白神紅子(中島瑠菜)の自閉症スペクトラム障害の兄が、神社の大木に登って大騒ぎを起こしていたところへ行き合わせる。紅子の兄は幻の花火を見て騒いでいたのだ。蒼は「俺が本物の花火を打ち上げてやるから降りてこい!」と言って騒動をおさめた。しかし、紅子は感謝するどころか涙を流しながら怒る。「自閉症」の兄だから、できもしない約束でごまかした。兄は約束を忘れないから、毎日傷つく」。蒼は、真実を突かれてショックを受ける。紅子に密かな思いを寄せていた蒼は、約束を守って花火を上げようとするが、どうしたらいいのかわからない。実は紅子にとって「花火」は特別な意味があった。蒼が自分たちのために奮闘し始めた姿に、頑なになっていた紅子の心が次第に開かれていく。軽口が本気になり、本気が苦い挫折を生み出し、挫折の中で再び立ち上がる。そんな蒼たちの奔走が徐々に周囲の人々に伝わるが……。
山時は「この映画を通して、舞台である倉敷はもちろん、皆さんの生まれた街や住む街に希望や勇気を与えられるように、全力で挑みたい」と意気込み。一方の中島も「台本を読んだ後、なんだかとてもあたたかい気持ちになりました。皆さんにもこの気持ちをお届けできるよう精一杯頑張ります」と、作品への思いを込めたコメントを寄せた。
コメント
山時聡真(難波蒼役)
脚本を読んだ時、若い人が与える力、街の人達の団結する力の強さを感じました。
倉敷には以前一度だけ行ったことがありますが、美しい景色と温かい人達が印象的でした。
今回は何を感じられるのか、今からすごく楽しみです。
僕が演じる蒼はごく普通の高校生ですが、誰もが諦めてしまいそうなことにも、果敢に立ち向かっていく青年です。
この映画を通して、舞台である倉敷はもちろん、皆さんの生まれた街や住む街に希望や勇気を与えられるように、全力で挑みたいと思います。
中島瑠菜(白神紅子役)
映画『蔵のある街』に、紅子として携わることができると決まった時、とても嬉しかったです。
倉敷の素敵な街並みで素敵な作品を、これから平松監督はじめキャストの皆さん、スタッフの皆さん、街の皆さんと一緒に作りあげていけること、今からとても楽しみです!
台本を読んだ後、なんだかとてもあたたかい気持ちになりました。皆さんにもこの気持ちをお届けできるよう精一杯頑張ります!
■公開情報
『蔵のある街』
2025年夏、MOVIX 倉敷にて先行公開、新宿ピカデリーほか全国公開予定
出演:山時聡真、中島瑠菜、MEGUMI、前野朋哉、高橋大輔、林家正蔵、橋爪功ほか
脚本・監督:平松恵美子
配給:マジックアワー
©︎2022 映画『蔵のある街』制作委員会
公式サイト:https://kuranoarumachi.com/