『Missナイト & Missデイ』あわや身バレの危機!? イ・ジョンウンの“20代らしさ”満点の演技

『Missナイト & Missデイ』身バレの危機

 Netflixで配信中の『Missナイト & Missデイ』の人気が上昇中だ。韓国での視聴率は、回を追うごとに最高視聴率を更新しており、日本のNetflixランキングでも配信後には上位ランクインの常連で7月3日時点では大人気アニメ『鬼滅の刃』に次ぐ堂々の第2位と、確実に固定ファンをつけている。本稿では第5話、第6話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)

 Apinkのチョン・ウンジ演じる、就活浪人中のミジンは、猫を救ったことをきっかけに、昼はイ・ジョンウン演じる50代のおばさんに変身してしまう体になる。ミジンは、昼間のおばさんの姿で、ソハン地検のインターンに合格して初めての就職を果たす。彼女は過去に行方不明となった叔母スンの名前を借りて、チェ・ジニョク演じる検事のジウンの下で働くことになる。日が昇り、日が沈むのを境に、20代のミジンと50代のスンは、ジウンと距離を縮めていく。

 麻薬の潜入捜査のためにクラブに潜入したジウンとスン。だが、スンは日が沈みミジンの姿に戻ってしまう。ミジンがVIPルームで麻薬を見つけ、隠しカメラで撮影するもバレてしまい間一髪のところに、スンを探していたジウンが現れる。ジウンは、ミジンがクラブにいることに驚きつつも、彼女を助けて家まで送り届ける。

 スンは、翌日ミジンとして撮影した写真をジウンに見せるが、不鮮明で使えないと却下される。しかし、スンの行動はジウンの心に変化を起こし、ジウンはスンを無理やり追い出すことを止めて、協力してやっていこうとスンに握手を求める。スンは、自分の働きが認められたことを喜ぶ。

 ソハン地検にて公益業務を行う人気アイドルグループのボーカルであるウォン(ペク・ソフ)は、暴漢に襲われたのをスンに助けられて以来、すっかりスンと打ち解けて仲良くなっていた。スンは、日課であるウォンとのコーヒータイムに、ウォンを襲った暴漢が収監中に亡くなったことを告げる。スンから話を聞いたウォンは、精神的に不安定になってしまい、ジウンにそのことを問い詰める。ジウンは、容疑者の話を被害者であるウォンにもらしたスンのことを強く叱責する。スンは、叱責されたショックから、夜にミジンに戻りやけ酒をする。良かれと思っての行動が、結果的にウォンを追い詰めてジウンからも叱られてしまい、やらかしてしまい涙するスンを慰めたくなる。この場面でのイ・ジョンウンの泣きの演技が見事だ。50代の泣き方ではない、“若い女の子の泣き方”で声を上げて泣く姿は、思わず駆け寄ってよしよしと背中でもさすってあげたくなるか弱さだ。イ・ジョンウンの後ろにチョン・ウンジが透けて見えるようなのだ。

 本作で、スンが頑張る姿は、応援したくなる健気さで、イ・ジョンウンが出てくると思わず笑ってしまうコメディタイムが始まる。一方、チョン・ウンジのターンは、チェ・ジニョクとのロマンスタイムで、ミジンとジウンの恋にキュンとする時間だ。ジウンを真ん中にして、20代のミジンと50代のスンが両方から、サスペンスタイムではバディとなりジウンをアシストする。コメディ、ロマンス、サスペンスのさじ加減が絶妙で、さすが『ごめん、愛してる』『力の強い女ト・ボンスン』の演出イ・ヒョンミンの監督作だと思わせられる。

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