『ふたごのユーとミー』メインキャストにインタビュー みんな“初めて”で生まれた化学反応
ふたご姉妹監督が手がけたふたご姉妹の映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』が6月28日より公開される。本作は、Y2K問題で世界が終わると大騒ぎしていた1999年を舞台に、シェアすることのできない“初恋”という感情に揺れるふたご姉妹ユーとミーの“忘れられない夏”を描いた青春映画だ。ふたご姉妹のユーとミーを1人2役で演じたティティヤー・“バイポー”・ジラポーンシンと、ユーとミーの心を奪う誠実な少年マークを演じたアントニー・“トニー”・ブィサレーにインタビューを行い、映画出演の背景や撮影の裏話を聞いた。
みんなが“初めて”だったからこそ生まれた化学反応
ーーお二人とも今回の『ふたごのユーとミー』が映画初出演ということですが、まずは出演することになった経緯を教えていただけますか。
ティティヤー・“バイポー”・ジラポーンシン(以下、バイポー):プロデューサーから連絡をもらったのが始まりでした。演技をしたことがなかったので驚きましたし、全てのことが初めての経験だったので、すごくドキドキしましたが、やると決めてからはあっという間に進んでいきました。
アントニー・“トニー”・ブィサレー(以下、トニー):僕も今回、演技自体が初めてでした。僕はハーフなので役柄的に難しいかなと思ったのですが、ダメ元で受けてみたら運よく受かって、この作品に参加することができました。
ーー撮影に入る前に実施されたワークショップで演技を習得されたそうですね。
バイポー:そうなんです。ワークショップでは約1カ月間みっちりと演技の練習をしました。初めてだったこともあり、シリアスに悩んでしまったこともたくさんありました。でも、トニーや監督にとっても初めての映画だったので、辛い気持ちや緊張などはみんなが共有しているものだと考えるととても心強く、乗り越えることができました。
ーー映画のストーリーにはどういう印象を抱きましたか?
バイポー:とてもかわいい映画だなと思いました。最初に脚本を読んだとき、今までに観たことのないような作品になると思いました。一方で、ふたごを演じるということで、そこに対してのハードルはものすごく感じました。
ーー演じ分けはどのように?
バイポー:ワークショップでもミーとユーを演じ分ける練習をしたんですが、一番意識したのは“声”でした。ハスキーな声とかわいい声を使い分けて、ミーとユーの違いが出せればいいなと。
トニー:僕もこの映画の脚本はすごく素敵だなと思いました。マーク役に選んでいただけて、本当に運が良かったなと。さっきバイポーも言っていたように、みんなが“初めて”だったので、いい作品を作ろうという気持ちが合致して、みんなが一生懸命に取り組みながら、いい化学反応が生まれたと思います。
ーー撮影でなにか大変だったことはありましたか?
バイポー:私はやっぱり、ミーとユーの1人2役をどう演じ分けるかが大変でした。ミーとユーの2人がいるシーンはスタントダブルの方に片方を演じてもらいながら、場合によっては同じシーンでミーとユーの両方を演じる必要があったので。
トニー:逆に僕は、バイポーがユーとミーのキャラクターを明確に演じ分けてくれたので、演じる上ではそれほど難しさを感じることはありませんでした。僕が一番難しかったのはラブシーン。経験的にも慣れているわけではなかったので(笑)、恥ずかしさがありましたね。