『Re:リベンジ』理事長になった海斗に待ち受ける新たな困難 求心力のある芳根京子の演技も
その頃、心臓病を抱える朝比奈陽月(芳根京子)の妹・美咲(白山乃愛)は発作を起こし、緊急処置を受けていた。緊迫した状況の中、病院には必要な設備が整っておらず、体に負担の大きい手術に耐えられるかどうかもわからない。そして、やはりどうしても郁弥を信用できない海斗は、郁弥にプロジェクトから外れるよう伝える。「美咲ちゃんは、私が必ず救ってみせます」と力強く言い切った海斗だが、郁弥を追い返してしまったことが本当に正しい選択だったのだろうか。
そして今回、朝比奈姉妹の絆は感動を誘う場面でもあった。佐竹(柏原収史)から入院費のことを知らされた美咲は、自分が病気で陽月に迷惑をかけていることを謝罪する。「美咲がいてくれる毎日が何より幸せなの。あなたが元気になって、一緒の時間を過ごせることがいちばんの幸せなの」と語る陽月の言葉に、視聴者の心は深く揺さぶられた。「病気を治して、楽しいことをたくさん一緒にしよう」という言葉もまた、涙を誘う瞬間だった。
2013年に放送されたフジテレビ木曜劇場『ラスト♡シンデレラ』で女優デビューを果たした芳根京子にとって、11年ぶりの木曜劇場への凱旋となる今回の出演。最初は郁弥との関係性からミステリアスさが際立っていた陽月だったが、芳根はその求心力のある演技で、陽月の持つ脆さと真っ直ぐさを見事に刻みつけた。
さらに今回は、新たに加わった医師、若林(橋本淳)と岡田(内田慈)が登場。岡田の赤いハイヒールの画像は事前に公式Instagramでも示唆されており、視聴者の関心を集めていた。豊富な実績を持つ岡田に信頼を寄せる海斗は、「この手術が成功した暁には、岡田先生にはこのプロジェクトのリーダーを担ってもらうつもりです」と明言する。橋本淳は自身のX(旧Twitter)で「ここから登場する内田慈さんと橋本淳は、藤野P曰く、この作品におけるダブルボランチらしいです」と発言しており、海斗と郁弥の対決が見どころだけでなく、今後は新たな医師たちの活躍にも注目が集まりそうだ。
第6話では「誰が理事長になっても実権を握ることはできないんでしょうね」という発言に同意する郁弥の姿が描かれていたが、郁弥が皇一郎を倒すためにここに来たのか、それとも別の野望を抱いているのか。彼の行動や発言には謎が多く、その真意を見極めるのは容易ではない。今回、レイスキャピタルの件で郁弥の洞察力と先見性が浮き彫りとなった……が、郁弥が見据えているものは、海斗を単に理事長の座につかせないようにすることよりも、さらに“大きなもの”なのかもしれない。郁弥の真意が明かされるその瞬間を、誰もが息をのんで待ちわびている。
■放送情報
木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00〜22:54放送
出演:赤楚衛二、錦戸亮、芳根京子、見上愛、梶原善、青木柚、白山乃愛、利重剛、小木茂光、光石研、余貴美子、笹野高史
企画:藤野良太
脚本:伊東忍ほか
主題歌:Stray Kids「WHY?」(Sony Music Labels Inc.)
音楽:堤裕介
企画:藤野良太
プロデュース:足立遼太朗
演出:金井紘、柳沢凌介
制作協力:storyboard
制作著作:フジテレビ
©フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/re-revenge/