“新生ゴーストバスターズ”は注目の若手俳優ばかり! 新作の前に『アフターライフ』を予習
3月29日に公開される『ゴーストバスターズ』シリーズ最新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(2024年)。その前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)が、3月29日の日本テレビ系『金曜ロードショー』で地上波初放送される。『フローズン・サマー』を劇場に観に行く前に、ぜひチェックしておきたい『アフターライフ』のポイントをお伝えしよう。
12歳のフィービー(マッケナ・グレイス)と、兄で15歳のトレヴァー(フィン・ウルフハード)は、家賃の滞納でアパートを追い出された母・キャリー(キャリー・クーン)に連れられて、亡き祖父が遺したオクラホマ州・サマーヴィルの農場に引っ越す。科学者だった祖父の謎のハイテク装置に、フィービーは興味津々。彼女は祖父譲りの科学オタクなのだ。
ある夜、光に導かれて床下を開けたフィービーは、ゴースト退治のアイテムを発見。転校先の教師で地震学者のグルーバーソン(ポール・ラッド)から、1980年代にニューヨークでは“ゴーストバスターズ”が活躍していたと聞いたフィービーは、祖父が悪霊のゴーザを退治したゴーストバスターズの一員だったと知る。フィービーは、祖父の遺志を継いでゴーストに立ち向かう決意をするが……。
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、大ヒット映画『ゴーストバスターズ』(1984年)、『ゴーストバスターズ2』(1989年)の続編。このシリーズは、「ゴーストバスターズ」という会社を立ち上げた科学者たちが、ニューヨークの街を荒らすゴーストたちを捕まえるために奮闘するファンタジーコメディだ。
科学者の一人であるイゴン・スペングラー(ハロルド・ライミス)には娘のキャリーがいたが、研究に夢中で疎遠になっており、イゴンが亡くなった後、キャリーが父の遺したサマーヴィルの農場の家にやって来るところから始まるのが、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』だ。つまり、フィービーはイゴンの孫娘にあたる。イゴンと言えば、メガネをかけた、天然パーマと思われる髪型が印象的だったが、フィービーもイゴンのキャラクターに寄せているのが面白い。
サマーヴィルでは原因不明の地震が頻発していて、フィービーは家の中でもチェスの駒が勝手に動き出すといった不可解な現象を目撃していた。イゴンはニューヨークの危機を救った後、サマーヴィルでもゴーストによる災厄が降りかかることを予見していたのだった。祖父の想いを継ぎ、まだ12歳ながらもゴーストバスターになろうと立ち上がるフィービー。科学の知識に長けている彼女は、兄のトレヴァーや、友達になったクラスメイトのポッドキャスト(ローガン・キム)、トレヴァーのバイト仲間のラッキー(セレステ・オコナー)、そしてグルーバーソンと共に、ゴースト退治に乗り出す。
筆者がフィービーを演じるマッケナ・グレイスを初めて認識したのは、大ヒットシットコム『フルハウス』(1987~1995年)の続編である『フラーハウス』(2016~2020年)。当時10歳だったマッケナは非常に愛らしいブロンドの美少女で、その後、クリス・エヴァンスと共に主演した映画『gifted/ギフテッド』(2017年)で、天才少女を演じて大注目された時もキュートさ全開だった。