『Eye Love You』花岡が抱いた“密やかな恋心” 侑里はテオとどちらを選ぶのか?
テオはテオで「侑里の夢を叶えるのが生きがい」と社員全員が口を揃えて言う花岡と、彼女の歴史や関係性に自分だけが蚊帳の外のような感覚を覚え続ける。侑里がピンチの際に真っ先に頼るのはいつも花岡で、大学での講演前のトラブル時にも侑里は自分のことを通り過ぎて花岡に駆け寄っていた。仕方のないことだとわかっていても、テオは自身の無力感に打ちひしがれているかのような表情を見せていた。
自分と出会うより先に侑里と出会い、大切なものを共有し合って会社をここまで一緒に育ててきた花岡に対してテオが焦りや嫉妬心を抱くのは想像に易しい。だが、自分と過ごした時間の中では到底引き出せなかった侑里の感情や表情や閃きを次々に刺激するテオに対して、花岡が抱く危機感や圧倒的敗北感などの感情はまた何とも言いようのないものだろう。
感情に振り回されないという侑里の性質をビジネスの上では信頼し手を組んだはずの花岡が、気づけば彼女のことを好きになっていた。「侑里は恋愛体質ではない」と思い込み、自分の気持ちを改めて自覚することも伝えることもなしに特に何の発展も望まず、ただこれからも当たり前に頑張る侑里の隣には誰より近く自分が居続けるものだと花岡は信じて疑わなかっただろう。そのある意味謙虚で密やかな恋心にも胸が張り裂けそうになる。
何でもストレートに見返りなんて求めずに差し出してくれるテオと、秘めたる気持ちを隠しながらいつだってサポートし続けてくれた花岡。一方を選べばもう一方を傷つけてしまうことは避けられず、“テレパス”を授かってしまった侑里にはより酷な選択だ。ならばいっそどちらのことも選ばないという決断をしたくなるのも無理はないかもしれない。侑里はどうやって相手の本音にも自分の本心にも向き合うのか。その上でどんな選択をするのだろうか。
■放送情報
火曜ドラマ『Eye Love You』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプ、中川大志、山下美月、清水尋也、立川志らく、ゴリけん、鳴海唯、絃瀬聡一、杉本哲太
脚本:三浦希紗、山下すばる
演出:岡本伸吾、福田亮介、加藤亜季子
プロデュース:中島啓介、車賢智、佐井大紀
主題歌:Omoinotake「幾億光年」(Sony Music Labels)
編成:平岡紗哉、髙田脩
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/EyeLoveYou_tbs/
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公式Instagram:eyeloveyou_tbs