『モアナと伝説の海』続編の内容を特報映像などから考察 モトゥヌイの文化が鍵に?

 2016年に公開されたディズニーの長編アニメーション映画『モアナと伝説の海』。その続編『モアナ2(原題)』の製作が絶賛進行中である。前作で半神半人のマウイとともに冒険をくり広げ、自らがリーダーとなる島を救ったモアナだが、彼女の新たな冒険はいったいどんなものになるのだろうか。公開されたUS版超特報映像やファーストルックをもとに、考察していこう。

『モアナ2』について、すでにわかっていること

 前作のストーリーはこうだ。16歳の少女モアナは、幼い頃から海と特別な絆で結ばれていた。彼女の住むモトゥヌイ島の伝説では、半神半人のマウイが海の女神テ・フィティから心を奪ったために海に闇が広がりつづけており、海に選ばれた者がマウイとともにテ・フィティに心を返し、平和をもたらすとされていた。あるときモアナの祖母タラが、臨終の床でモアナこそが海に選ばれた者だと話し、モアナは海に出てマウイを探し、テ・フィティの心を返す旅に出ることを決意する。最終的にモアナはテ・フィティに心を返すことに成功し、海に平和が訪れる。故郷の島に帰ったモアナのリーダーシップで、彼らはその祖先がそうであったように「海の民」となり、大海原を旅するようになったのだった。

『モアナと伝説の海』続編、11月27日全米公開決定 US版超特報&ファーストルックも

ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海』の続編『モアナ2(原題)』が11月27日に全米公開されることが発表され、あわせ…

 『モアナ2』は、もともとテレビシリーズとして計画されていたものを、長編映画に変更したものだ。監督は前作にストーリーアーティストとして参加したデイブ・デリック・ジュニア。楽曲を手掛けるのは、第64回グラミー賞で最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞を最年少で受賞したアビゲイル・バーロウとエミリー・ベアーのコンビだ。さらに前作に引き続き、『ライオン・キング』(1994年)や『ターザン』(1999年)でも音楽を担当したオペタイア・フォアイとマーク・マンシーナも参加。若き才能とベテラン勢のタッグに期待が高まる。

 現在すでにわかっているのは、こういった製作陣についてだが、ストーリーについては未だ詳細は明かされていない。

US版超特報とファーストルックからわかること

「モアナ2」US版超特報

 このたび公開されたUS版超特報では、美しい浜辺でモアナがホラ貝を吹く様子が映し出されている。最後に2024年11月公開であることが示され、そのバックではマウイのものと思われる雄叫びが上がっている。モアナとマウイは続編でも登場することがすでに発表されており、この点についてはあまり目新しいものではない。

 次にファーストルックだが、こちらにもモアナとマウイの姿が描かれている。さらにブタのプアとニワトリのヘイヘイの姿も確認でき、彼らも引き続き登場することがわかった。そして気になるのは、モアナたちとともに船に乗る3人の人影だ。1人は若い女性、もう1人は若い男性、そして老人が1人描かれているのがわかる。モアナとマウイの新しい仲間となるであろうこの3人は、もともとモトゥヌイ島にいた人々なのか、それとも前作の後、モアナたちが島々を旅するなかで出会った人々なのかは不明だ。しかし、なんらかの目的のために彼らはモアナたちと一緒に旅に出ることになるのだろう。

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