『グレイトギフト』“逆襲編”へと続くまさかの幕切れ 倉科カナ演じる杏梨は一体何者?

 知りすぎてしまった鶴下は、背後から近づいてきた白鳥に注射器で体内に直接「ギフト」を入れられ、自らが心不全を起こすこととなってしまう。目を引いたのは、白鳥が形だけの心臓マッサージをしている場に、郡司が駆け寄り人工呼吸を始めること。軽井沢で殺害した大泉篤(西岡徳馬)を例にして、何をしても無駄だということを郡司は知っているはずだが、それでも鶴下を助けようとするのは彼女を愛していたから。郡司は全てを手に入れようとする欲深い人物に間違いはないが、鶴下を「ギフト」の危険から遠ざけようとしていたホテルでの言葉は本心であり、一つの愛の形だったということになる。

 鶴下が亡くなり意気消沈している郡司に、藤巻は「もう終わりにしましょう。白鳥先生に復讐するのはやめてください」と説得。郡司はそれを嘲笑うかのように「お前、本当分かってないんだな。真相を教えてやる。来い」と理事長室へ案内する。そこにいたのは、白鳥のほかに、事務長の本坊(筒井道隆)、杏梨、そして久留米(波瑠)。

 戸惑う藤巻に白鳥は「彼らはみんな私と志を同じにしたチームですから」と説明する。郡司の言う「真相」と、白鳥が高らかに宣言する「『ギフト』の新たなステージ」の真意は次回明らかになるのだろうが、久留米というよりも、ここで杏梨が動き出すのかという印象だ。

 藤巻に「毒は入っていないので安心してください」と囁くなど、以前から「ギフト」を知っていることを匂わせていた杏梨。第5話では郡司の「ギフト」を使った殺害に加担していたことが明らかになっている。「ギフト」で最初に殺された愛宕(山田明郷)元総理の愛人であり、遺産の相続人でもある杏梨は、真犯人に繋がる手がかりを何か握っているのだろうか。ラウンジにいる時とはギャップのある杏梨のメイクと服装に、本坊の抑えきれない変態性が爆発しないといいが。

■放送情報
『グレイトギフト』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:反町隆史、波瑠、佐々木蔵之介、尾上松也、坂東彌十郎、筒井道隆、津田健次郎、小野花梨、盛山晋太郎(見取り図)ほか
脚本:黒岩勉
演出:本橋圭太、星野和成
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:髙野渉(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
音楽:得田真裕
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/greatgift/

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