『僕ヤバ』山田杏奈は“山田族”最強のヒロイン? 『ハチクロ』などの“山田”たちをたどる
奥手な男子・市川京太郎と、大食い天然美女・山田杏奈の中学2年生コンビのやり取りを描いた『僕の心のヤバいやつ』。1月からTVアニメ第2期が放送されており、中学生ならではのじれったくて甘々な恋愛模様を楽しめる作品だ。
本作のヒロインである山田は超絶にかわいい存在であり、それこそがこの作品の大きなポイント。ふと、これまでのアニメ界を振り返ってみると、山田を苗字に冠した“山田族”は強力なヒロインっぷりを発揮しているのではないかと思いついた。
本記事では、『ハチミツとクローバー』『WORKING!!』などに登場する“山田族”にふれながら、『僕ヤバ』の山田が有する魅力を考察していく。
中二だから許される? 奇想天外な脈あり行動
『僕ヤバ』のヒロイン・山田がまず突出しているのは、付き合っていない時点で市川をドキドキさせる“脈あり”げな振る舞いだ。
TVアニメでは、お祈りをする市川の手に自分の手を合わせたり、無自覚ながら市川の顔を自分の胸に埋もれさせたり、色気たっぷりの行動で視聴者と市川の心を揺るがしている。
ここまでの脈あり行為を見せられて、山田を好きにならない男子は恐らくほぼゼロ。こんなにも直接的な振る舞いを嫌味なく、不自然さを漂わせることなく披露できるのは中学2年生でピュアな山田だからこそだろう。
天然な山田といえば『ハチミツとクローバー』の山田あゆみを思い出す。『ハチクロ』の山田は20歳超の大学生。本人は無垢であっても、合コンに呼ばれたり、“女をとっかえひっかえしている”と噂の人を好いていたりすれば自然といろいろな知識はついてくる。
酒に酔って無防備になることはあっても、『僕ヤバ』の山田のようにシラフの状態で男性の前で寝転ぶことは避けるのが自然な流れとなるだろう。
誘惑たっぷりの脈ありシーンを違和感なく披露できるのは、年齢が低く、まだ警戒心が薄いと考えられる『僕ヤバ』の山田ならでは。TVアニメ第17話で市川からのたこ焼き「アーン」を口を開けて待つ山田にドキドキした人は多いと思うが、そんな山田を見られるのは『僕ヤバ』が“中学生の恋愛”を描いたからだろう。