『新空港占拠』明らかとなる武装集団「獣」の正体 今後を左右する13匹目の動物の存在

 綾部については、まだ登場していない「獣」の中の鼠か犬である可能性が高いと見られている。さらに『新空港占拠』の公式相関図に鼠と犬が含まれていないことから、これらのキャラクターは人質や警察内部の内通者である可能性も。ちなみに、前作の『大病院占拠』(日本テレビ系)でも、紫鬼として登場した捜査員・相模俊介(白洲迅)の名前が、相関図に掲載されていなかった事例があった。

 一方、再登場となった大和耕一(菊池風磨)の発言から、綾部が「13番目の動物」である可能性も考えられる。通常、干支に則っているのであれば、龍を含む12匹の動物が存在するはず。しかし、13匹目の動物の存在についての説は、ファンの間で以前から提唱されていた。これはリーダーである龍を中心に、周囲を囲むように描かれた12匹の動物のシルエットがある紋章に基づく考察で、12では紋章に描かれた動物の数が合わない。消去法でシルエットを当てはめると、右上に位置する四足動物が余り、これが「猫」である可能性がある。

 また、『新空港占拠』公式サイトに設置された「隠し動画」へのアクセスボタンが猫の足跡であることからも、「13番目の動物」が猫ではないかとの考察も広がっている。とはいえ、干支にまつわる昔話では13番目の動物がイタチであるとする説もあり、「朔」を“ついたち”とも読めることから、綾部がイタチである可能性について指摘する声も。何はともあれ、この13番目の動物の存在が今後の展開を大きく揺さぶることは間違いない。

 警察内部だけでなく、人質の中にも「獣」のような怪しい振る舞いを見せる人物がいる。それは新空港の社長秘書・宇和島(濱津隆之)だ。これまでの占拠事件で、登場人物の名前が地名にちなんでいるとの考察があり、「宇和島」という役名から宇和島城が連想されるという声もある。犬の身長から女性である可能性が高いことを考えると、宇和島は鼠ではないか。

 さらに歴史を振り返ると、宇和島城を築いた藤堂高虎は主君を何度も変え、「裏切者」と見なされていたという。公式サイトのプロフィールにもあるように、社長の天童(黒沢あすか)を忠実に支えてきた宇和島だが、2人の関係には亀裂が生じている。彼が裏切り者である「鼠」である可能性は十分にあり得えるのではないか。

 第4話以降の鍵を握るのは、犬・鼠・13番目の動物……そして何かを知っているであろう大和と謎の男の存在だろう。仮面を被っていなくとも“獣臭”のする人物が、この空港内にいる。

■放送情報
『新空港占拠』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00~放送
出演:櫻井翔、比嘉愛未、白石聖、ジェシー(SixTONES)、片桐仁、ぐんぴぃ(春とヒコーキ)、瀧内公美、ソニン、手塚とおる、奥貫薫
脚本:福田哲平
演出:大谷太郎、茂山佳則、伊藤彰記
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:尾上貴洋
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dbs2/
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