ダニエル・シュミット監督作が蘇る 『デ ジャ ヴュ』『季節のはざまで』リマスター版公開

 ダニエル・シュミット監督作『デ ジャ ヴュ』『季節のはざまで』のデジタルリマスター版が、3月8日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて公開されることが決定した。

 1980年代、『ラ・パロマ』などの作品を世に送り出したシュミット監督。近年も『ヘカテ デジタルリマスター版』や、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーとタッグを組んだ『天使の影』などが上映された。

 1987年、カンヌ映画祭で上映された『デ ジャ ヴュ』は、2つの現実、2つの時間が混じり合う耽美幻想映画。タイムスリップものでもあり、時代劇ものでもあり、時を飛び越えるミステリーとしての側面も持つ。撮影監督はジャック・リヴェット、エリック・ロメールなどヌーヴェル・ヴァーグの作家たちの作品も手がけてきたレナート・ベルタ。美術監督はR・W・ファスビンダーの『ローラ』や『第三世代』も手掛けたラウール・ヒメネスが務めた。

 『季節のはざまで』は、古いホテルにて、1人の男が少年時代を追憶する物語。『はなればなれに』『夕なぎ』のサミー・フレイ、モーリス・ガレルやシュミット、ファスビンダー作品に欠かせないイングリット・カーフェンが集い、ホテルにて甘美な思い出話が紡がれていく。

 あわせて公開された『デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版』の場面写真には、主人公を演じるミシェル・ヴォワタと、ルイス・ブニュエル監督『欲望のあいまいな対象』で知られるキャロル・ブーケの姿が切り取られている。

 また、『季節のはざまで デジタルリマスター版』の場面写真には、主人公を演じるフレイと、登場人物が集うにぎやかなシーンが捉えられている。

■公開情報
『デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版』
3月8日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー
監督:ダニエル・シュミット
脚本:マルタン・シュテール、ダニエル・シュミット
撮影:レナート・ベルタ
美術:ラウール・ヒメネス
音楽:ピノ・ドナッジオ
出演:ミシェル・ヴォワタ、クリスチーヌ・ボワッソン、ヴィットリオ・メゾジオルノ、ラウラ・ベッティ、キャロル・ブーケ
1987年/スイス/カラー/97分
© JENATSCH: 1987 T&C Film AG

『季節のはざまで デジタルリマスター版』
3月8日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー
監督:ダニエル・シュミット
脚本:ダニエル・シュミット、マルタン・シュテール
撮影:レナート・ベルタ
美術:ラウール・ヒメネス
音楽:ペール・ラーベン
出演:サミー・フレイ、カルロス・デベーザ、イングリット・カーフェン、アリエル・ドンバール、ジェラルディン・チャップリン、モーリス・ガレル
1992年/スイス・ドイツ・フランス/92分
© HORS SAISON: 1992 T&C Film AG

配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
後援:在日スイス大使館
公式サイト:schmidfilms.jp
公式X(旧Twitter):@schmidfilmsjp

関連記事