『おっさんずラブ』林遣都VS吉田鋼太郎のバトル再び 2人の浅からぬ因縁をプレイバック

 1月5日からスタートした『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系)は、春田(田中圭)と牧(林遣都)の結婚式からスタート……と思いきや、春田と一緒にバージンロードを歩く黒澤(吉田鋼太郎)が「いやだ!」と言い出し、参列者も巻き込んだ大乱闘に。

 春田を巡る牧と黒澤の戦いといえば、2018年に放送された前作『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)第2話が思い出される。屋上に春田を呼び出した黒澤がお手製のお弁当を持参。「唐揚げ好きでしょ?」と唐揚げを食べさせ、「美味しい〜」という春田に「星3つ?」と聞いて、嬉しそうにしていた。『おっさんずラブ-リターンズ-』の第1話を観た人であれば、同じようなやり取りがあったことに気がついたことだろう。このように本作には、前作を彷彿とさせるシーンがちりばめられているのだ。

 屋上で黒澤が春田の優しさに触れ、好きになったきっかけを明かしているとき、2人でいるところを牧に見られてしまう。春田のことになると抑えが効かなくなってしまう牧は「会社で公私混同はやめてもらえますか」「手作り弁当なんて重い」と言葉が止まらなくなってしまう。そして「春田さんが好きです。たとえ相手が部長でも絶対に渡しません!!」と宣戦布告。そのまま、牧と黒澤の2人は売り言葉に買い言葉の言い争いに発展し、ついには掴み合いの喧嘩になってしまう。おそらく血管が浮き出る勢いで「俺のために喧嘩するのはやめてくださーーい」と叫んでいる春田の姿は、2人には「私のために争わないで!」と言っているヒロインに見えたのかもしれない。

 このように、いい大人であるはずの牧と黒澤の喧嘩は大抵、口だけでなく手が出てしまうのである。それにしても、牧が履いていた靴で黒澤に殴りかかったり、黒澤が参列者から花束を奪ってそれを牧に投げつけたりと、数年を経てなんだかバイオレンスさが増してるな……と思ったら、これは春田の初夢だったようである。よかった。実際に結婚式をして、そこに黒澤がいたら喧嘩になることは確実なのでしょうがないとしても、ここまで大乱闘にならないことを祈りたい。

関連記事