『幽☆遊☆白書』飛影はもはや別人! 実写版でも気になる“キャラ変”のビフォーアフター
作者・冨樫義博の発言によると、当初味方にすることを決めていたのは蔵馬だけであり、飛影については未定だったという。もしかすると、飛影が小者妖怪として序盤であっさり退場していた可能性もあったのかもしれない。
飛影が仲間になることが確定したのは、「四聖獣」との戦いを描いたエピソードだが、この時点で大きくキャラクター性が変わっている。まず飛影は雑魚敵に囲まれていた幽助たちを助けるため、蔵馬と共に颯爽と登場。ここでアニメ版では、原作にはないオリジナルのセリフとして、「こんな奴らに手こずっているようじゃ、お前たちの力も底が知れてるな」という一言を放っており、クールな雰囲気を漂わせていた。
そしてその後は、4人の妖怪のうち青龍との戦闘に臨むのだが、そこで人格に大きな変化が起きる。直前に敗れた白虎がボロボロの姿で現れ、青龍が容赦なくトドメを刺すと、極悪非道だったはずの飛影が白虎の亡骸に自分のマントを被せてやるのだ。
以前とははっきりと違う様子に、蔵馬は「初めて見る飛影だな」という言葉を漏らし、戦闘終了後には「彼はここにきて変わりつつある。少しずつキミ(幽助)に惹かれているようだ」とも評していた。読者目線で変化があっただけでなく、実際に作中でも精神的な成長を遂げていたようだ。
ちなみにアニメ版の放送が始まった1992年頃は、原作で飛影が大活躍していた「暗黒武術会編」の真っ最中。当時アニメをきっかけに原作に触れたファンのなかには、あまりに大きなギャップに困惑した人もいたかもしれない。
実写版『幽☆遊☆白書』では、今や伝説になりつつある“初期飛影”が見られるのか、それとも世間的なイメージに近いクールなキャラクターとして登場するのか……。その活躍を見るのが今から楽しみだ。
■配信情報
Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』
Netflixにて、12月14日(木)より全世界同時配信予定
出演:北村匠海、志尊淳、本郷奏多、上杉柊平、白石聖、古川琴音、見上愛、清水尋也、町田啓太、梶芽衣子、滝藤賢一、稲垣吾郎、綾野剛
原作:冨樫義博『幽☆遊☆白書』(ジャンプ・コミックス刊)
監督:月川翔
脚本:三嶋龍朗
VFXスーパーバイザー:坂口亮(Scanline VFX)
エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆
プロデューサー:森井輝
制作プロダクション:ROBOT
企画・製作:Netflix