『フェルマーの料理』クールで努力家な小芝風花に心惹かれる 蘭菜が明かした衝撃の事実
美味しさとは、一体何なのだろうか。人それぞれの味覚が異なるからこそ、その答えに正解はない。個々の心の中に異なる風景を描き出す“味覚”について、今一度考えさせられた『フェルマーの料理』の第4話。今回、岳(高橋文哉)が知ったのは、料理の世界では自らのスタイルを見つけ、磨き上げることが何よりも重要だということだ。その学びを得るヒントをくれたのが、蘭菜(小芝風花)の存在である。彼女こそ、今回のエピソードで最も活躍した人物と言っても過言ではないのではないか。
第4話では、海(志尊淳)が突如としてコース料理の担当を変更する決断を下す。これは、国内外で影響力を持つレストランレビュアー、綿貫哲平(早乙女太一)の来店に備えるための策だ。「うちの未来は、お前たちにかかってるかもな?」とコックたちにプレッシャーかける海。店の運命を背負うコース料理の中で、岳が前菜、蘭菜が肉料理を担当することに。
綿貫の訪問はたった1週間後。自分の料理の道を模索し、途方に暮れる岳をよそに、蘭菜は肉料理のメインを着実に理想の味に近づけていく。そんな彼女の努力は、“料理”の域を超えていた。調理場での技術はさることながら、体力作りにも余念がない。そんな蘭菜のクールで努力家な一面には、心惹かれるものがある。
また、トントンと高速で料理をカットする蘭菜のシーンは、本作ならではの俳優の演技でもある。『フェルマーの料理』のTikTok公式アカウントでは、蘭菜役の小芝が野菜を高速で切る様子が映し出されているが、その華麗な包丁さばきに驚かされた。動画では、隣で練習する高橋と共に“努力の証”を共有するかわいらしい場面を見ることもできるので、ドラマのファンであれば要チェックだ。
行き詰まる岳に、今回もまた魚見(白石聖)の会話がヒントをくれる。「顔が見えない」ことに意識を向け、岳はレビュアーである綿貫の分析を試みる。この過程で、岳は蘭菜から「それ毎回やるの?」とまたもや厳しい言葉を受けるが、それは彼女のプロとしての率直な意見でもある。岳と共に訪れた中華料理屋で蘭菜が残した「私は初めての店では、自分の好きなものよりも、店のスペシャリテを頼む」という言葉は、彼女がレストランKで誰よりも本気で料理に向き合ってきたことの証かもしれない。