『マイハル』広瀬アリスと道枝駿佑の衝撃的なキスシーン ラスト10秒で描かれた“大人の恋”

 これまでも各話のラスト数分で、破壊力抜群な拓(道枝駿佑)の笑顔とセリフが視聴者の心を撃ち抜いてきた火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系/以下、『マイハル』)。その第4話放送を前に、塩村香里プロデューサーより「ラスト10秒は思わず瞬きを忘れるくらい見入ってしまう美しいシーンとなっているので、ぜひ五感を研ぎ澄ませて見ていただきたいです」というコメントが寄せられたからには、これまで以上のシーンが待っているのだと覚悟していた。だが、まさかこれほどの急展開が待っていたとは――!

 恋が動き出すのは、つくづくタイミングなのだと思い知らされる第4話だった。佐弥子(広瀬アリス)は楽しみにしていた日向(安藤政信)とのデートをすっぽかされてしまう。それは日向の元妻・凛子(山本未來)がサプライズで帰国してきたことが理由だった。凛子はいつも思い立ったら誰にも止められない性格で、周囲を翻弄してきた「ハリケーン」の異名を持つ女性。

 自由で奔放。でも、なぜか憎めない。そんな凛子がまさかの日向と佐弥子の埋め合わせのデートにも付いてくることに……。これで凛子が牽制でもしてくれば、恋のライバルとして燃えたかもしれない。だが、凛子は佐弥子から見てもむしろ魅力的で、その才能と人柄の良さに「この人に勝てるところが一つもない」「自分にないものを全部持っている」と戦意喪失してしまうのだった。

 一方で、拓も片想いをしていたキイナ(伊原六花)のバースデーに告白をしようと意気込んでいたものの、なかなかその勇気が出ない。ようやく、その決意が固まったのはキイナが彼氏候補とデートに向かう直前のことだった。ところが、キイナからは「もう遅い」と告白を途中で遮られてしまう。そして「拓がモタモタしてるからだよ」とも。「好きなものはちゃんと好きだって言わなきゃダメ」とは、かつてキイナが拓に教えてくれたこと。キイナはずっと待っていたのだ。けれど、なかなか動き出さない拓にしびれを切らし、タイマーをかけてまで誕生日のタイムリミットを設けたのだろう。

 凛子の帰国が、あと少しズレていれば。拓の告白が、あと少し早ければ。もしかしたら佐弥子の恋も、拓の恋も、今とは違う結果になっていたかもしれない。でも、そういうタイミングの悪さから迎えた結末には、心のどこかでは納得せざるを得なかったりする。もともとスムーズに進んでいくものだったら、そのタイミングさえ味方につけられていたはずだ、と。自分にとって本当に必要な人との縁は、手繰り寄せようと必死にならなくても、自然と結ばれるようになっていく。まさに、スマホを拾ったことをきっかけに偶然出会った佐弥子と拓のように。

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