『ブギウギ』草彅剛が軽快なスキャットで登場 香川への旅はスズ子に何をもたらす?

「ババッ、ババッ、ババッ、ババッ、ババッダァ〜ッツ、ダァッ!」

 草彅剛の軽快なスキャットで始まった『ブギウギ』(NHK総合)第19話では「血縁関係の木曜日」の法則が維持された。

 桃色争議が終わって1年ほどが経ったある日、梅吉(柳葉敏郎)とツヤ(水川あさみ)の元に手紙が届く。差出人は香川にいるツヤの妹タカで、「白壁の家」の治郎丸の頼みでスズ子(趣里)に法事に来てほしいと書いてあった。手紙を見たツヤと梅吉は顔を見合わせる。

 家族の間で秘密にするほどの話となると、知ってしまったら深刻な問題を引き起こすことが予想される。通称「白壁の家」と呼ばれる治郎丸家は地主で、手袋の工場を営むツヤの実家は代々世話になってきた。けれども、ツヤは浮かない表情で「キヌに合わせる顔がない」とうつむく。普段はおちゃらけている梅吉も弱り果てている。いわく「白壁の会いたいいう気持ちも分からいでもないからな」とのこと。そこには一筋縄ではいかない事情があるようだった。

 思案のあげく梅吉が考えたのは「子どもら2人で行かせたら」という案。スズ子と六郎(黒崎煌代)を姉弟で香川まで向かわせるというのだ。理由は「わしらが一緒に行くよりええかもしれん。ツヤちゃん行ったら何やただでは済まん気がするし」とのこと。そこまで深刻な状況かと驚くが、ツヤと梅吉を見るによほどのことなのだろう。

 翌朝、ツヤは香川への帰省を持ちかける。しばらく会っていなかった祖母に会い、ついでに治郎丸家の息子の法事に出てほしいと頼んだ。治郎丸家の当主がUSKのファンだと適当な理由をつけて、六郎と2人で行ってほしいと付け加えた。親の言うことを素直に聞くスズ子は、まさか自分たちに関係があるとは思っていない様子で、朗らかに大阪を後にした。

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