映画『ゆとりですがなにか』岡田将生×松坂桃李×柳楽優弥の変わらない“寛容さ”に涙

 ちなみに、6年経って改めてこの世界観を演じることについて岡田将生に問うと「ものすごく不安」で水田伸生監督にも「ちゃんと演じられるか、ちょっと怖いです」と不安をこぼしていたそう。(※)そうは聞いていたものの、まったくのブランクを感じさせない、頼りのない正和を演じたのだからさすがだ。

 映画の序盤からエンドロールが流れるまで「これだよ! これ!」と思い、胸がいっぱいになったのは筆者だけじゃないはず。「バカだな〜」と思ってしまう場面も多数あるし、たくさん声を出して笑ったのだが、なぜか終始泣きそうだった。そして「明日からも精一杯生きよう」となぜかパワーをもらえた。

 なぜ、そんな気分になるのかは、6年経った今でも理由を明言できない。手放しにおもしろい、好きと言ってもいい。そう思わせてくれる寛容さこそ、まさに『ゆとり』ワールドなのだろう。

 だからこそ、声を大にして言いたい。ドラマファンはもちろん、劇場版から初めて観る人でも絶対に楽しめると。ぜひ、彼ら、そして私たちの日常を劇場でご覧あれ!

参照

※ https://thetv.jp/news/detail/1159254/

■公開情報
『ゆとりですがなにか インターナショナル』
全国公開中
出演:岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、仲野太賀、吉岡里帆、島崎遥香、手塚とおる、髙橋洋、青木さやか、佐津川愛美、矢本悠馬、加藤諒、少路勇介、長村航希、小松和重、加藤清史郎、新谷ゆづみ、林家たま平、厚切りジェイソン、徳井優、木南晴夏、上白石萌歌、吉原光夫、でんでん、中田喜子、吉田鋼太郎
脚本:宮藤官九郎
監督:水田伸生
プロデューサー:藤村直人、仲野尚之(日テレ アックスオン)
主題歌:「ノンフィクションの僕らよ」感覚ピエロ(JIJI.Inc)
製作:日テレ アックスオン
配給:東宝
©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会
公式サイト:https://yutori-movie.jp/
公式X(旧Twitter):@yutori_ntv
公式Instagram:@yutori_movie
公式TikTok:@yutori_movie

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