剛力彩芽×醍醐虎汰朗、姉弟役を通して見えた共通点 “ネガティブだった”10代からの変化

ネガティブだった10代からの変化

(左から)剛力彩芽、醍醐虎汰朗

――本作のなかで、ショッピングモールのエスカレーターでのシーンが印象的でした。

剛力:あれは閉店後からの撮影ですごく時間がかかったんです。大夏が出てくるまでかなりの待ち時間だったよね。

醍醐:ずっとNetflixを観てました。ちょうどアニメの『黒子のバスケ』にハマってたので有意義な待ち時間でした。

剛力:夜からスタートして、撮影が終わって外に出たら朝日が出てて「キレイだね」って言いながら帰ったんだよね。

醍醐:閉鎖されたショッピングモールにあんなに長い時間いることってないし、外に出たときには脱獄した気分になりました(笑)。

剛力:でもエキストラさんたちにも協力していただいて、大掛かりな場所で、電話越しに言葉で戦うという、大変だったけど面白いシーンになったと思います。

醍醐虎汰朗

――ちなみにお2人は何か困難にぶつかった際、どう乗り切っていくタイプですか?

醍醐:10代の頃の僕は、すごくネガティブだったんです。でも、沖縄出身の僕のマネージャーが“なんくるないさ”精神の人で、「大丈夫、大丈夫」ばかり聞いていたら、それが自然と移っちゃって、今では僕も“大丈夫”精神になりました。逆に「もっと焦れよ」ってくらい(笑)。

剛力:私も“なんとかなるでしょ”タイプです。醍醐くんと同じで、私も中学生くらいまでは、自信がなくてネガティブ思考だったんです。でも、母が「大丈夫」と言い続けてくれて。子どものころは何が大丈夫なのか分からなかったんですけど、でも「私は大丈夫なんだ」と言い聞かせているうちに、本当に大丈夫になっていくんですよね。その方法が合うタイプだったんでしょうけど、過去にネガティブだった自分を知っているからこそ、「私は大丈夫だ」という精神で進めているのだと思いますし、それが合っていると感じています。

剛力彩芽

――今回は姉弟でしたが、再共演するならどんな役柄がいいですか?

剛力:日本料理の見習い役とかやってみたいですね。私が「弟子にしてください。お願いします」と入っていて、醍醐くんに普段は厳しいんだけど、料理のことについて喋り出したら止まらない職人を演じてほしいです。私のほうはハチャメチャで、出汁をひっくり返しちゃったり。

――いいですね! 今回とはちょっと逆の立場で。

醍醐:僕はアングラな感じの世界観で、ガンアクションとか戦ってみたいですね。

剛力:いい! それもいいね! 私のはコメディ寄りだと思うけど、醍醐くんのはがっつりアクション系。両方やりたい!

――確かに両方観たいです。その前に、まずは本作ですね。最後にお互いから見たキャラクターの魅力と、作品について一言ずつお願いします。

剛力:大夏はとにかく愛されキャラです。「ダメだな」と言われながらも、周りに人がたくさん集まってくる。美桜も放っておけないし、その感じはお話の中での大切なポイントになっていると思います。不器用な人たちが集まった映画ですが、そのなかに本当の絆や愛情をとても感じます。緊張感がありながらどこかホッとできる、温かな気持ちになれる作品だと思います。2回、3回と楽しめる映画です!

醍醐:剛力さんの演じた美桜は、最初から最後までブレがなくて、一本芯が通っているところがすごく魅力的です。大夏から見ると怖い人でしたが(笑)、みなさんから見ると、すごく気持ちのいい人だと思います。作品としては、「しっかりサスペンスを観るぞ!」という気持ちで来てもらえたら、いろんな伏線も楽しめる作りになっています。その中に愛も詰まっていて、観終わったあとに少し優しい気持ちで映画館を後にできるんじゃないかなと思います。

■公開情報
メ~テレ60周年映画『女子大小路の名探偵』
全国公開中
出演:剛力彩芽、醍醐虎汰朗、北原里英、今野浩喜、堀夏喜(FANTASTICS)、小沢一敬(スピードワゴン)、水野勝、寺坂頼我、柳ゆり菜、ゆきぽよ、遼河はるひ、杉浦楓香、前すすむ(TOKYO COOL)、兼松るな、摺木建紀、伊藤聡子、望木聡子、永田薫、山本愛華、中村悠人、石井恵梨、金谷樹、矢島里帆、加登ななひ、山中裕史、田中要次、戸田恵子
原作:秦建日子著『女子大小路の名探偵』(河出書房新社)
脚本:秦建日子
配給:ラビットハウス
製作:映画『女子大小路の名探偵』製作委員会
©2023映画『女子大小路の名探偵』製作委員会
公式サイト:https://jyoshidaikoji-meitantei.com
公式X(旧Twitter):@jyoshidai_movie

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