『冬のソナタ』から20年 「みるアジア」で再び蘇るあなたにとっての“人生のドラマ”

『冬のソナタ』がデジタルリマスターで蘇る

 2000年初期、日本では『冬のソナタ』ブームが巻き起こった。そこから“韓流”という言葉が広く知れ渡り、現代のさらなる韓国ブームにも繋がっている。

 今やK-POPも第4世代と言われており、韓国のコスメや食べ物も日常的に取り入れられ、韓国ドラマも動画配信サービス内のランキングでトップになるなど、韓国文化は衰えることなく人気だ。そういった、いわゆる「沼」にハマっていくと、言語もなんとなく聞き取れるようになってきたり、文化に興味が湧いたり、その上ドラマやK-POPコンテンツを利用して勉強をしたいという意欲も出てくるのではないだろうか。

 様々な動画配信サービスがある中で、アジア作品を幅広く取り扱う「みるアジア」は、少し変わったサービスを提供している。海外ドラマを観るとき、俳優たちの生の声や雰囲気を感じ取るために字幕で視聴することを好む人もいるだろう。しかし、字幕には文字数が決まっており、詳しい説明は省かざるを得ないことがある。その言語を少しでも理解できる場合、「言っていることと書いてあることが違うな」「大幅に意訳されているな」と感じることも多い。それ自体が物語に直接的な影響を与えることは少ないものの、固有名詞やその国独自の文化など、知っていたらより深く楽しむことができるはずだ。

『パリの恋人』©SBS
『パリの恋人』©SBS

 「みるアジア」では、そういった問題を解消してくれる「まるわかり字幕」といった機能がある。可能な限り、俳優たちが発している言葉をそのまま訳してくれるのだ。さらに「二か国語字幕」にも対応しており、同時に表示させることで語学の勉強の手助けにもなる。

 また、数ある海外ドラマの中でも、韓国ドラマだけでなく、中国ドラマをはじめ、タイ、インド、トルコなどのドラマを視聴することが可能。特に韓国ドラマは人気視聴アプリ「アジドラ大辞典」、中国ドラマは中国最大手評価サイト「豆瓣(Douban)」のランキングを基準に人気作品を取り揃えており、「観たかった作品が配信されてない!」ということも少ない。

 さらに最近のドラマではなく、2000年代の作品などの場合、少し画質が荒く見づらくなっている作品が多いが、「みるアジア」では独自にデジタルリマスター版として展開。日本で大流行した『冬のソナタ』なども高画質で観ることができるのだ。

2023年に観る、20年前の韓国ドラマ

『冬のソナタ』ⓒ KBS
『冬のソナタ』©︎ KBS

 日本での歴史的な韓流ブームから約20年が経った今、かつての火付け役となった作品を観返してみるのも面白いだろう。「みるアジア」では、『冬のソナタ』をはじめ、『パリの恋人』『イヴのすべて』など、誰もが知る名作を様々なオプションをつけて視聴することが可能だ。

 ペ・ヨンジュンとチェ・ジウの美しい容姿や涙を誘うストーリー展開で社会現象にもなった『冬のソナタ』。“冬ソナ”“ヨン様”などの愛称が付けられるほど人気となった理由には、惹かれ合う男女の純愛、そしてデジタルリマスターもよく活きる美しい雪や自然の景色にあったのではないだろうか。

『冬のソナタ』ⓒ KBS
『冬のソナタ』 ©︎KBS

 ジュンサン(ペ・ヨンジュン)は、ユジン(チェ・ジウ)の高校に転校してくる。クールで謎めいた転校生とおてんばな娘という組み合わせは、恋愛作品では今やあるあるの王道カップルだが、それでも『冬のソナタ』のこの運命的な出会いとバランスの良さには心ときめいてしまう。

 “ソナタ”というだけあって、音楽にも魅力が隠されている。知り合ったばかりの2人の距離がグッっと縮めるのは、学校をさぼるシーンもそうだが、その前に展開されるピアノ演奏シーン。加えて、心地の良い音色がドラマのところどころに隠されており、それが登場人物の感情も表現し、ドラマの雰囲気をより幻想的なものに作り上げている。

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