『何曜日に生まれたの』すいの行動が公文の心を動かす 野島伸司らしさ溢れる衝撃のラスト
そう考えると、すいが蕾に対して行った荒治療も間違っていると断定することはできないのかもしれない。アガサとしての人格を刷り込まれている蕾に、「あなたは悪くない。ただ、優しくて弱かっただけ」と語りかけるすい。結果的に蕾はパニック発作を起こしてしまい、すいは公文から「これは家族の問題です」と拒絶されてしまう。しかし、すいのその行動により公文には気づけたこともあった。それは、久美(シシド・カフカ)が蕾のことで過呼吸やパニック発作を起こす公文を心配するあまり、不眠症になった時期もあったということ。芽衣(早見あかり)を公文の家に住まわせたのも、そういう事情があってのことだったということだ。
「ストレスの9割は対人関係」が口癖の公文。しかし、すいが「1割は素敵なことが起こるかもしれない」と言う通り、残りの1割に人は救われることも多い。そのことを実感した公文は一歩を踏み出し、サイン会に出席することを決意。だが、そのサイン会でアガサのコスプレをした少女(山之内すず)に刺されてしまうのである。希望が一瞬見えたところからの急転直下の出来事に思わず言葉を失った。今はただ、予告で流れた「何があってもみんな無事。そんなハッピーな世界線があったらいいな」というすいの願いに共感せざるを得ない。
■放送情報
『何曜日に生まれたの』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:00〜放送
TVer、ABEMAにて、地上波放送終了後見逃し配信
TELASA、U-NEXTにて、第1話~最新話まで見放題配信
出演:飯豊まりえ、溝端淳平、井上祐貴、YU、若月佑美、片山友希、濱正悟、早見あかり、シシド・カフカ、陣内孝則ほか
脚本:野島伸司
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー:南雄大、松原浩、柴田裕基、難波利昭
制作プロデューサー:奈良井正巳
演出:大塚恭司、岩本仁志、松原浩
音楽:福廣秀一朗
主題歌:The Hollies「Bus Stop」
制作著作:ABCテレビ
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