『ゴジラ-1.0』公開前に観るべき作品は? 山崎貴監督と“ゴジラ”の縁を紐解く

 ここ数年、モンスターバースシリーズとしてハリウッド映画に進出していたゴジラだが、海外ファンが「東宝が自分たちのスタイルとアイデンティティを失わずに、現代のゴジラを作ってくれて良かった」「ゴジラが単なるヒーローでなく、恐ろしいモンスターとして描かれているのは良いことだ」と予告編にコメントしているように、日本が制作するゴジラに大きな期待を寄せているアメリカの怪獣ファンが多いのだろう。

 そんな『ゴジラ-1.0』の公開前に是非とも押さえておきたいゴジラ映画だが、山崎監督のアプローチとは対極に、「もしも現代日本に巨大怪獣が出現したら!?」というシミュレーションで、官僚や軍がどう動くか政治的な駆け引きと会議を交えて描く庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』(2016年)、ゴジラが敵怪獣を倒すヒーローではなく、日本を襲う脅威として描かれる金子修介監督の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)、そして何よりも昭和29年に公開された最初の『ゴジラ』(1954年)などはお薦め。

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』予告

 VFX技術が十分に熟して、怪獣の巨大感と街の破壊が楽しめる『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)は、アメリカの目を通したゴジラ像と、フルCGの怪獣たちを観る意味でも予習に良いだろう。余力のある人は『ALWAYS続・三丁目の夕日』の冒頭数分だけでも観ておくと、現代のCGI技術の発展具合が実感できると思う。『ゴジラ-1.0』に登場するゴジラの全身像もオープンになり、これから徐々に明かされて行く情報を楽しみにしつつ、11月の公開を待ちたい。

■公開情報
『ゴジラ-1.0』
11月3日(金・祝)全国公開
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
制作プロダクション:TOHOスタジオ、ROBOT
配給:東宝
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