映画館でブロードウェイミュージカルを楽しめる! 夢心地間違いなしの『ホリデイ・イン』

 もちろん俳優たちのダンスや歌も迫力満点だ。ジム役のブライス・ピンカムとテッド役のコービン・ブルーがまったくタイプの違う男性を演じているということは、ダンスや歌など表現の細部に溢れている。映像だからこそ、その違いを一層はっきりと受け取ることができ、作品をより奥深くしていると感じた。加えて、大縄跳びをしながらのタップダンスはアクロバティックな魅力をも孕む。タップの心地よいリズムの中に目を見張るような演出が続き、ここから“さらに面白いことが起こりそうだ”とついつい前のめりになってしまう。そして『ホリデイ・イン』の世界にすっかり夢中になっていると、馴染みの名曲「ホワイト・クリスマス」が流れ、ますます夢心地に。

 まさに、日本にいながらにしてブロードウェイの興奮を全身で浴びることができる『松竹ブロードウェイシネマ』の『ホリデイ・イン』。ひとたび映画館に足を運んだら、帰り道には、つい石畳の上でタップダンスを踊りたくなるような、軽やかでワクワクとした気持ちになりそうだ。

■公開情報
『ホリデイ・イン』
10月6日(金)より全国順次公開
出演:ブライス・ピンカム、コービン・ブルー、ローラ・リー・ゲイヤー、ミーガン・ローレンス、ミーガン・シコラ、ダニー・ルティリアーノ、モーガン・ガオ
音楽・歌詞:アーヴィング・バーリン
脚本:ゴードン・グリーンバーグ&チャド・ホッジ
演出(舞台版):ゴードン・グリーンバーグ
振付:デニス・ジョーンズ
監督(シネマ版):デイヴィッド・ホーン
プロデューサー(舞台版):ラウンドアバウト・シアター・カンパニー
プロデューサー(シネマ版):BroadwayHD
美術デザイン:アナ・ルイゾス
衣装デザイン:アレーホ・ヴィエッティ
照明デザイン:ジェフ・クロイター
サウンドデザイン:キース・カッジャーノ
音楽スーパーバイザー・音楽監督・指揮:アンディ・アインホーン
©Joan Marcus
公式サイト:https://broadwaycinema.jp/HolidayInn

関連記事