『CODE』最終回直前で明らかになった市川の本当の狙い 黒幕は生き残りの八重樫? 

 ランリー社の社長でケアリングクラウンの市川省吾(玉山鉄二)の本当の狙いが明かされた『CODE-願いの代償-』(読売テレビ・日本テレビ系)第9話。

 市川にとってCODEは、総務省と秘密裏に進める「プロフェット」というリスクの高いサービスの実用化に漕ぎ着けるための切り札だったのだ。この「プロフェット」は、個人情報や関連するメタ情報をビックデータとして量子コンピュータによって分析し、政治や経済、世論の動向について予測するAIシステム。

 市川曰く、低迷している日本経済を大きく成長させる起爆剤になり得るとのことで、テストケースの実施を神奈川県で進めようとしているようだ。プロフェットによって、きっと市川は人々を選別し、さらに自分にとって都合の良い考えに傾倒させようとしているのではないだろうか。

 そして、“このプロフェットを使えばCODEを壊滅できる”とし、CODEをあえて拡散させ凶悪犯罪を蔓延させてから、それを打開できる唯一無二の解決策としてプロフェットを提示したのだ。自分の理想や大義のためには手段を選ばず、犠牲を厭わぬ市川の考えはおぞましい。

 さらにこのプロフェット計画には県警本部長・相沢(陽月華)もGOサインを出しているようで、唯一県民の安全のために首を縦には振らない神奈川県知事・青柳(新納慎也)は、CODEプレイヤーによって襲われ殺されそうになる。実際にCODEプレイヤーによって殺されかけるという経験を青柳にさせて、個別にプロフェット導入を促す市川の容赦なさ、抜かりなさが際立つ。

 そして、人質といえばCODEから三輪円(松下奈緒)に息子の芯(木村優来)の命と引き換えに強制的に最後の任務“ボーナスチャンス”が課される。円が任務に向かうなり、彼女らの拠点に侵入し、咲(堀田真由)をさらって、円の任務の標的とするえげつないやり口。息子の命か、仲間の命かという究極の二択を円は迫られる。しかもその様子を生配信し雑誌記者・椎名(染谷将太)のスマホに送りつけ、二宮湊人(坂口健太郎)と一緒に目撃させて、仲間割れさせようとする。咲をさらったのは一体誰なのか。

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