『最高の教師』當真あみ演じる“左利き”の東風谷が鍵に 俳優デビュー1年で圧巻の表現力

 そして第6話の予告で東風谷が「私、最悪なんだ。私の問題に鵜久森さん巻き込んで、私は逃げた」と涙ながら告白をしている。そもそも鵜久森がイジメられる原因となったのは趣味のことでSNSで話題になり、いろんな人から声をかけられ、それが調子に乗っていると思われたからだった。もしかしたら、そのバズりで男子たちからもチヤホヤされたことに、恋心を抱いていた東風谷が嫉妬してイジメ側についたという線も考えられる。それとも、同性を好きになった本心から「私は逃げた」という意味だろうか。

第6話予告「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」 8月19日(土)よる10時放送

 さて、鵜久森も2周目(以上?)の人生を送っていると確定し、この物語は鵜久森のやり直しの物語でもあるということが見えてきた。ではなぜ辛い未来が見えているのに転校せずにこの学校に残っているのか。おそらく、守らなければいけない人、「大切だよ」という思いを伝えなければいけない人がいるからで、それが東風谷なのではないか。2人の関係性は、もはや「彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」と出会いをやり直す、『魔法少女まどか☆マギカ』の世界観だ。第6話で明かされる東風谷の「悩み」次第で、鵜久森の真意とこれからの展開が見えてくるだろう。

 當真が持つ透明感と存在感。まだ俳優デビューから1年というキャリアだったり、視聴者がまだ固定イメージがないからこそ、何色にも染まっていない存在感が一つの武器になっているのかもしれない。それが本作でも見事に活かされていて、愛情とも取れる女子高生の複雑な思春期の感情を表現している。そして一所懸命に立ち向かう鵜久森を見て、少しずつ改めていく心の変化をセンシティブに演じ、違和感なく自身と役をシンクロさせる。東風谷は、當真の魅力を改めて感じさせる役となった。

■放送情報
土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜放送
出演:松岡茉優、芦田愛菜、奥平大兼、加藤清史郎、當真あみ、茅島みずき、山時聡真、本田仁美(AKB48)、窪塚愛流、福崎那由他、田牧そら、山下幸輝、寺本莉緒、萩原護、詩羽、田中美久(HKT48)、浅野竣哉、丈太郎、柿原りんか、橘優輝、莉子、田鍋梨々花、夏生大湖、藤嶋花音、岩瀬洋志、阪本颯希、岡井みおん、藤﨑ゆみあ、のせりん、川本光貴、白倉碧空、細田善彦、長井短、サーヤ(ラランド)、犬飼貴丈、荒川良々、松下洸平
演出:鈴木勇馬
プロデューサー:福井雄太、鈴木努、秋元孝之
チーフプロデューサー:田中宏史
主題歌:菅田将暉「ユアーズ」
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
©日本テレビ
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