『マーベルズ』本予告の注目ポイント解説 『ファンタスティク・フォー』への伏線も?

さりげないシーンですが、ここに注目

 この予告の中で、自由の女神が出てきます。自由の女神は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のクライマックスで修復工事中の途中で壊れてしまいました。この世界では、女神の右手に持たせるのをトーチからキャプテン・アメリカの盾にするという計画で一部の市民が反対しているという設定です。予告編では右手が映っていないのですが、右手に持っているのは予定通りキャプテン・アメリカの盾になったのか気になります。

 そして1分44秒目からのミュージカルのようなシーン。キャロルと踊っている王子のようなキャラを演じているのはパク・ソジュンです。グースの仲間のフラーケンもいっぱい出てきます。これだけいたらほぼ無敵です。

『ファンタスティク・フォー』『X-MEN』 につながる?

 個人的に印象的だったのは、ダー=ベンが「破壊者」というところで“annihilator(アニヒレーター)”という単語を使っていること。マーベルにはアニヒラスというヴィランがいて、このヴィランによる脅威を描いた宇宙サーガ、アニヒレーションという作品があるのです。なんとなくアニヒラスの存在を意識させる単語を入れたのではないかと思いました。そして、コミックのダー=ベンは、シルバーサーファーという宇宙の超人をまねたロボットを作ったことがあります。アニヒラスもシルバーサーファーもファンタスティク・フォーにゆかりのあるキャラなので、ファンタスティク・フォーへの伏線をさりげなく入れ始めた?(ちょっと深読みですかね)

 また、最近のコミックではカマラ・カーンがX-MEN入りをするようなので、MCUもこの勢いでカマラ起点にX-MEN登場の伏線があるかもしれません。

 ニック・フューリーもアクションをこなしていますが、『シークレット・インベージョン』の時よりイキイキしてますね。なによりも『マーベルズ』のポスターではセンターです。

 やはり『シークレット・インベージョン』事件を解決して元の調子に戻ったのでしょうか? こうしてみると『シークレット・インベージョン』の最終回と『マーベルズ』が何らかの形でつながる可能性は大です。

サンディエゴ・コミコンでも盛り上がっていた『マーベルズ』

 さて今回、サンディエゴ・コミコンではパネルはなかったものの、マーベルのブースでは『マーベルズ』のコスチュームが飾られ盛り上がっていました。コスプレもマーベルズ系が多かったです。

 さらにもともと夏公開だったのでマクドナルドのハッピーミール(日本で言うハッピーセット)も『マーベルズ』。筆者はニック・フューリーのおまけが当たりました。なおハッピーミールのパッケージにはすごいネタバレキャラが写っていたので(笑)、その部分だけ隠してお見せいたします。

 『マーベルズ』は楽しく、アクションがいっぱいの活きのいい活劇になりそうです!

■公開情報
『マーベルズ』
11月10日(金)全国公開
出演:ブリー・ラーソン、イマン・ヴェラーニ、テヨナ・パリス、サミュエル・L・ジャクソン、パク・ソジュンほか
監督:ニア・ダコスタ
製作:ケヴィン・ファイギ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2023

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