乃木坂46 与田祐希、芽生えてきた“先輩”としての自覚 グループの存在が大きな原動力に
乃木坂46の中心メンバーとして活躍しながら、俳優業やモデル業でも存在感を発揮する与田祐希。昨年放送され好評を博した主演ドラマ『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』のシーズン2『量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』では、再び主人公・小向璃子を演じている。そんな与田に、初の地上波連続ドラマ主演作となった前作での経験や変化したこと、そして乃木坂46の後輩への思いについて、話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「リコちゃんと共に成長できた感覚がありました」
ーー昨年放送された『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』は与田さんにとって地上波連ドラ初主演作となりました。振り返っていかがですか?
与田祐希(以下、与田):自分にとってものすごく大きな経験になりました。お芝居としてももちろんそうですが、自分の中での考え方や生き方、人との関わり方も、リコちゃんと共に成長できた感覚がありました。
ーー具体的にどのように変わられたんでしょう?
与田:私はもともとすごく内向的で。たとえば、後輩に「ご飯行こうよ」と自分から計画を立てようとしても、「どうせ私といても楽しくないだろうしな……」みたいなことを勝手に思っちゃうタイプなんです。「せっかく休みなのに悪いしな……」みたいに、結構ネガティブで(笑)。人と喋るのもそんなに好きではなかったんです。でもリコちゃんを演じてみて、ドラマの中でも人と人との関わりがすごく描かれていたので、純粋におもしろいなと思ったんですよね。もちろんグループとして活動しているので、みんなで協力しながら仲間として同じステージに立ったり、一緒に頑張ってきてはいたんですけど、もっと深く関わりたいなと思えるようになって。同期とはそれまでもたくさん喋っていましたけど、後輩もそうですし、スタッフさんも含めて、もっといろんな人と話してみたいなと思えるようになったのが大きな変化でした。
ーー昨年の時点ではまだ5期生が加入して間もないタイミングでしたが、それ以降、後輩との付き合い方も変わったと。
与田:すごく変わりました。自分がまだ後輩だったときのことを思い出すと、やっぱり自分から先輩に声をかけに行くのって、結構遠慮しちゃったりしますし、割と勇気がいることだったんですよね。だから先輩から来てもらえるのがすごく嬉しくて。そう考えたときに、私が先輩にしてきてもらったことを、後輩に対してはまだまだ全然できていないなと思わされました。
ーー1期生、2期生の皆さんが卒業して、現在は与田さんたち3期生が一番上の代になるわけですもんね。
与田:何年後かはわからないですけど、今後は4期生が一番先輩になって、5期生が一番先輩になって……というふうに続いていくと思うので、そうやってしっかりと繋いでいけるように、そして後輩たちが安心して活動できるように、先輩としてしっかりと頑張らないといけないなと思っています。
ーーお芝居の部分では、前作の『量産型リコ』を経験して成長した実感はありますか?
与田:自信はまだまだないんですけど、変化した時間はあります。やっぱり共演者の皆さんが、プライドを持ってお芝居をされていたり、経験をたくさん積まれている方ばかりだったので、私も頑張っていきたいなとすごく刺激になりました。
ーー今作の『量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』ではキャストの皆さんが再集結されています。与田さんが演じているのも同じ小向璃子というキャラクターですが、『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』の世界とは別の“もう1つの世界”を生きる小向璃子という設定なんですよね。
与田:そうなんですよ。一番最初にその設定を聞いたときは、また新しい目線で観ることができるので、ナイスアイデアだなと思ったんですけど、「え、私が社長!?」と(笑)。「“量産型の社長”ってどういうことだ?」ってすごくビックリしました。でもよくよく話を聞いてみると、社長になった経緯がすごくリコちゃんっぽかったので、根っこの部分は共通しているんだなと感じました。
ーー撮影はいかがでしたか?
与田:ライブも被ったりしていたので大変ではあるんですけど、やっぱりすごく楽しいです。『量産型リコ』の現場に入ると、学ぶことも多いし、本当に楽しいなと思えるんですよね。“アイドル”と“社長”って、なんか響きがめちゃくちゃカッコいいですよね(笑)。
ーーたしかに(笑)。あと『量産型リコ』の与田さんのお芝居に対しては、視聴者の方から絶賛の声も多くあがっていました。
与田:ありがたい……嬉しいですね。お芝居もそうなんですけど、私自身、堂々と「自信あります」と言えることがあまりなくて。でも、お芝居はすごく好きなので、もっと続けていけるように頑張っていきたいです。そういう声にもきちんと応えられるようにしないといけないなって。