いよいよ始まる有栖と瞳子の共同生活！　それぞれの恋の予感も？

　そんな何かとひとりで抱え込む有栖を、なぜか放っておけない瞳子。有栖の部屋を見回すと、頑張り方こそ危なっかしいが、将来の夢に対しても、そして出産に向けても、必死で勉強していることが伝わってくる。そこで瞳子もついに「覚悟」を決める。有栖に一緒に暮らすことを提案するのだった。

　あまりにも突然の提案に驚きを隠せない有栖。確かに考えてみれば、瞳子にそこまで有栖の人生に深入りする理由はない。ひょっとしたら2話の冒頭で瞳子が小さいころから「妹が欲しかった」と話すシーンに関係しているのだろうか。

　その願いは叶わなかったけれど、教育熱心な母親・貴美子（片平なぎさ）のおかげで「経済力をつけて、自立する」という言葉が現実になった。恋人からのプロポーズと、新会社の立ち上げという大きな人生の選択を迫られたときも、キャリアを選んだ瞳子。

　充実した仕事に、好きなアートに囲まれた何不自由ない暮らし。一つずつ欲しいものを手に入れていった瞳子にとって、有栖との生活はかつて叶えられなかった「妹のいる人生」を経験できるチャンスとも言える。

　瞳子は今、経済的にも精神的にも十分に余裕がある。それは、1人での生活には有り余るほどに。できれば、そのパワーを自分の結婚／出産に向けて費やしたかったけれど、婚活や妊活は、自分が望んだタイミングではなかなか進まない。そんなときに、有栖と出会った。これも一つの人生のタイミングだと思ったのだろう。

　そして、人生の歯車というものは一気に動き出すもので……。金沢の出張先で出会った加瀬息吹（上杉柊平）と東京で再会。しかも、それも偶然ではなく「瞳子に会うためだ」と告げられる。突然の恋の予感に「ないないない」なんて言いながらも、ついついメイクにも気合が入るのも、瞳子のかわいらしい部分だ。

　一方で、有栖も黒澤祐馬（鈴鹿央士）との距離が徐々に近づいていく。しかし、祐馬がタッパーに入れたキャンディーとメッセージを市郎が見つけてしまうシーンは、市郎が有栖と祐馬の関係性を誤解してしまいそうでハラハラした。また、瞳子の務める会社の社長が黒澤祐一と祐馬と一字違いなのも“もしかしたら？”と、今後の展開を楽しみにさせる存在だ。

　1人では難しかったことも、2人なら叶えられる。そう思える人と暮らしを共にするのは、シンプルで合理的。しかし、これまでにない新しい形に、人は不安に思うもの。市郎や有栖の友人たちが、瞳子との共同生活にどう反応していくのか。まだまだ超えなければならない問題が山積みだ。予告編を観ると苦しい場面が続きそうだが、2人が笑う未来が待っていることを願うばかりだ。

■放送情報
火曜ドラマ『18／40～ふたりなら夢も恋も～』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演：福原遥、深田恭子、鈴鹿央士、上杉柊平、出口夏希、長澤樹、八木勇征（FANTASTICS）、嵐莉菜、シルビア・グラブ、髙嶋政宏、美村里江、松本若菜、片平なぎさ、安田顕
脚本：龍居由佳里、木村涼子
プロデューサー：韓哲、荒木沙耶、内川祐紀
演出：福田亮介、松木彩
製作著作：TBS
©TBS
公式サイト：https://www.tbs.co.jp/1840_tbs/
公式Twitter：@1840_tbs
公式Instagram：1840_tbs