『警部補ダイマジン』向井理は不敵な笑みが最高に上手い 平安は一体何者なのか?

 生田斗真が主演を務める『警部補ダイマジン』(テレビ朝日系)が7月14日に第2話を迎えた。

 本作の始まりと終わりに使われるアイキャッチには主人公の台場(生田斗真)のほかに、平安(向井理)と七夕(土屋太鳳)が映されている。この第2話ではもちろん台場が軸となって物語が動いていくのだが、平安の生い立ち、さらに本格的な七夕の登場が印象的な回でもあった。

 台場の天羽殺しという弱みを握り、台場を半強制的に特命捜査対策班に連れてきた平安。初回の時点からその意地悪さが態度にはっきりと表れていたが、この第2話ではその本性がはっきりと露呈する。彼に付けられたあだ名は「ゲスノート男」。平安が持っている黒革の手帖(テレビ朝日ということでのパロディ的側面もあるだろう)には、あらゆる捜査情報が書かれており、現東京都公安委員の波多野(伊藤正之)を前にして天羽(宅麻伸)との繋がりを持って追い詰めていくシーンがある。それはまるで蛇がじわじわと獲物を狙っていくように狡猾。そしてその行為自体を楽しんでいるかのような不敵な笑みが、演じる向井理は上手い。と思えば、「わしら〜」から書き出しが始まる脅迫状の文面をおじいさんの口調で音読し、台場らが困惑するといった一幕もあり、ポーカーフェイスなことも相まって、まだまだ得体の知れない人物といった印象だ。

 またこの物語の鍵となるのが平安の父親の存在。彼の記憶の中にある母親から言われた「日本を滅ぼす悪魔よ。お父さんを見つけて、殺して」という最期の言葉に、秘密結社「44」の黒幕。第2話のラストでは「44」の工作員・市川(矢柴俊博)と台場の壮絶なアクションシーンが展開されるが、突如車に乗った平安が現れ、市川を助ける形となった。「感謝してくださいよ、市川さん」という謎の一言もあり、ますます平安の正体が分からなくなってくる。

関連記事