“髪”がテーマのワンショットミステリー A24北米配給『メドゥーサ デラックス』10月公開へ

 A24が北米配給権を獲得した映画『Medusa Deluxe(原題)』が、『メドゥーサ デラックス』の邦題で10月14日に公開されることが決定された。

 本作は、美容師の親を持ち、美容院で育ったトーマス・ハーディマンが監督・脚本を手がけた、英国発のワンショットミステリー。手がけた2本の短編映画が、英国内の映画促進を目的として1933年に設立されたBFI(英国映画協会)に高く評価され、長編の制作を促されたハーディマン。そうしてBFIとBBC Filmsによる支援のもと、本作の製作が実現した。監督が初の長編製作にあたり、温めていたアイデアから選んだのは、自身のルーツとしても特別な想いがある“髪”をテーマにしたマーダーミステリー。シッチェス・カタロニア国際映画祭やサンパウロ国際映画祭では最優秀作品賞に、またロンドン映画祭や英国インディペンデント映画賞、ファンタスティック・フェストでは新人監督賞にあたる賞にノミネートされている。

 物語の舞台は、年に一度のヘアコンテスト。開催直前、優勝候補と目されていたスター美容師・モスカが変死を遂げた。担当のモデルが席を外したわずか数分のうちに、奇妙にも頭皮を切り取られた姿で発見されたのだ。会場に集まっていたのは、今年こそ優勝すると誓ってコンテストの準備を進めていたライバルの美容師3人と、それぞれが担当するモデルたち4人。その日、コンテストの裏側で何が起きたのか。なぜカリスマ美容師は死ななければならなかったのか。コンテストの主催者やモスカの恋人、警備員を巻き込みながら、彼女たちは事件や人間関係に関する噂を囁きはじめる。

 劇中のヘアスタイルを手がけたのは、レディー・ガガのヘアメイクなどを担当し、シャネル、ルイ・ヴィトンなどのランウェイヘアや、エルメス、バレンシアガなどとのコラボレーションも行っているユージン・スレイマン。撮影は、ヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞候補となったロビー・ライアンが担当した。

■公開情報
『メドゥーサ デラックス』
10月14日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:トーマス・ハーディマン
撮影:ロビー・ライアン
ヘアスタイリング:ユージン・スレイマン
音楽:コアレス
出演:アニタ・ジョイ・ウワジェ、クレア・パーキンス、ダレル・ドゥシルバ、デブリス・スティーブンソン、ハリエット・ウェッブ、カエ・アレキサンダー、ルーク・パスカリーノ
配給:セテラ・インターナショナル
後援:ブリティッシュ・カウンシル
2022/イギリス/英語/101分/1:33:1/5.1ch/原題:Medusa Deluxe/日本語字幕:金関いな
©UME15 Limited, The British Film Institute and British Broadcasting Corporation 2021

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