『星降る夜に』がBlu-ray&DVD-BOXとして帰ってくる! 元気づけられる特典映像も必見

 吉高由里子と北村匠海が産婦人科医と遺品整理士として「命のはじまりと終わり」に立ち会い、生きること、愛することに向き合ったドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)。傷ついた心も、乗り越えられない苦しみも、まるごと抱きしめてくれた温かな世界が、7月12日にBlu-ray&DVD-BOXとして帰ってくる。

座長・吉高由里子が太陽のように照らした現場

 一足先に特典映像の「星降る夜に~撮影の軌跡~」を観てみると、予想通り笑いの絶えない撮影現場がそこにはあった。“予想通り”と言ったのは、これまでいくつも吉高が主演してきた作品を追いかけてきたから。彼女が主役を務める作品はいつだってそうなのだ。

 主演女優は最も出演シーンが多く、ましてや連続ドラマともなればそのスケジュールは過酷になることも少なくない。しかも、本作では美しい海辺や自然溢れる絶景でのロケ撮影も多く見られた。

 それにもかかわらず、吉高はいつも通り現場を明るく照らしていた。本編で鈴(吉高由里子)、一星(北村匠海)、深夜(ディーン・フジオカ)の関係性を「太陽と月と地球みたいな関係」と例えたシーンがあったが、まさに吉高はこの現場において太陽のようだった。

 撮影の合間には、北村とあっち向いてホイや手押し相撲、指スマでキャッキャとしているところをカメラが収めていた。また、ドラマ『最愛』(TBS系)以来の再共演となった光石 研とは「『最愛』の人ですよね?」なんてエチュード(即興劇)をして遊んでいるという話も聞こえてきた。

 また、撮影初日には思わぬ雪が降るハプニングもあったが、『雪降る夜』にタイトルを変更してしまおうかなんて話でスタッフと盛り上がっていた。そんな彼女の明るい存在が、共演者やスタッフにリラックスをもたらし、この作品がまとう人生の良いこともそうではないこともまるごと包み込むやさしい空気を、自然に作り出していったのだと納得した。

年の差が逆転(?)した3人の関係にも「よきよき」!

 本編では、恋に落ちた鈴と一星との間に、“同志”とも“疑似家族”とも言える愛情で繋がった深夜の存在があった。役柄としては25歳、35歳、45歳と年の差のある3人。実際に演じた3人も、北村が25歳、吉高が34歳、ディーン・フジオカが42歳と、役柄の年齢設定にかなり近い。

 だが、彼らにジェネレーションギャップはなさそうだった。いや、「制作発表記者会見」を見るに、むしろ年齢が逆転したようなやりとりが繰り広げられる。吉高から見た北村の印象は「寒かろうが、雪降ろうが、全部を受け入れる姿勢」と若くして落ち着いているというものだった。

 一方、吉高は夜遅くにもかかわらず、撮影終わりにディーン・フジオカの車に黙って座っているというドッキリを決行。「どういうことですか?」と改めて尋ねたディーン・フジオカに「ドアも開けっ放しだったし入っていいやつじゃない?と思って」「そういうちっちゃいイタズラが好きなんですよね」となんともかわいらしい言い訳で笑いを誘う。

 そして、スマートな印象のあるディーン・フジオカも、この作品で「ポンコツ」な一面を披露して話題に。第1話で検尿コップを頭からかぶるシーンがあったのだが、それを「糞尿」と言い間違えて笑いを誘うだけでなく、「ドキッとする異性の行動」という質問で「緑茶」と回答。「緑茶!?」と全員の頭の上にはてなマークを浮かばせた。

 さらに「遺品整理の際、見られたくないものは?」の問いにも「DNA」と周囲の予想を大きく裏切る答えを披露する。これには、北村は吉高とジェンガバトル中に「すっごく自分がつまらない人間だと」「タンターンって向こうに行っちゃった」と、ディーン・フジオカのギャップにちょっぴり悔しそうな表情を浮かべていたのも面白かった。

 きっと、そんな愛らしい3人だからこそ様々な枠組みを超えた、人と人との愛しいつながりを表現することができたのかもしれない。本編で一星がよく口にしていたフレーズ「よきよき」と言いたくなるのと同時に、そんな3人のやりとりをずっと見ていたい気持ちになった。

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