『【推しの子】』石見舞菜香が「バズ」を生んだあかねの演技 ファン&関係者から絶賛の声
5月24日に放送されたアニメ『【推しの子】』第7話にて、石見舞菜香が演じる“アイになりきった黒川あかね”が大きな話題となっている。放送直後、タイトルの「バズ」をなぞらえるかのように、Twitterでは「黒川あかね」がトレンド入り。アイのトレードマークとも言えるキラキラと輝く瞳、飄々とした華のある言動……あかねは持ち前の演技力で、見事にアイになりきっていた。
そのクオリティは、原作作画の横槍メンゴからも「あの一瞬でアイに再会するアクアの気持ちになってしまい、泣きそうになった」と石見に向けて絶賛の言葉がかけられるほど。アイではないのに、アイを感じさせる。石見のあかねの演技に釘付けになったのは、アクアだけではなく、テレビの前の視聴者も同様だろう。“演じているあかねを演じる”難易度の高さはおそらく相当なものだろうが、不自然さや違和感は全く感じられなかった。
今回、アイを憑依させたあかねの演技で改めて注目を集めた石見だが、これまでも『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』の椎名真昼役をはじめ、『ウマ娘 プリティーダービー』のライスシャワー役や『フルーツバスケット』の本田透役など、数々の人気作品に出演してきた。特に、今年3月に公開した劇場アニメ『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』では、主人公フウカをそばで優しく支える友人・カリンを演じ、ほんわかとした外見に秘められた芯のある内面を丁寧に表現した。石見の透明感のある声は、聴く人を包み込むような優しさを感じさせる。
また、石見といえば喜怒哀楽の様々な感情を声だけで表す、心の波を細やかに表現する演技にも定評がある。第6話までは暗い表情が続いていたあかねが、仲間と一緒に苦難を乗り越え、今回“化ける”に至ったまでの演技の幅を振り返っても、石見の実力を感じられるだろう。石見の感情を繊細に表現する演技は、観る人の心を動かし、アニメの世界へ私たちを一気に惹きつける。