赤楚衛二、山田裕貴は「本当に“そのまんま”」 『ペンディングトレイン』撮影裏を明かす
2023年、まさにブレイク俳優の筆頭といえるのが赤楚衛二。最近ではNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で演じた歌人の「たかしくん」こと梅津貴司役でますますファン層を拡大させた。
そんな赤楚が現在出演しているのが、『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)。偶然同じ電車に乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、未来へとタイムスリップしてしまうヒューマンドラマだ。
主演の山田裕貴をはじめ、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘、片岡凜、杉本哲太、松雪泰子ら多彩なキャストが集まる本作で、赤楚が演じているのは熱血漢で男気のある若き消防士・白浜優斗役。4月21日に放送された第1話から持ち前の男気を遺憾なく発揮し、乗客たちのまとめ役としての姿を印象づけた。
水も食料もないサバイバル状態に陥った登場人物たちを描くだけに、撮影現場も過酷そのもの。だが、赤楚はスタッフも含めて「MBTI診断」という性格診断テストが流行っているといい、「僕は“陽気なサイコパス”です」とその診断結果を報告して笑ってみせる。
消防士の優斗は、いざという時に身を挺して他者を助けるリーダー格の存在。赤楚は「全体的にいうと、生徒会長みたいな役柄です」と紹介し、「過去にとある経験をしていて、“何があっても、その人の命を助けたい”というような人物。実際に演じてみると、過去の出来事が衝撃的でしたし、このトラウマがあるから気持ちが先行して、いろんなことに関わってしまうんだろうなって」と役に寄り添う。
しかし、当の本人は「僕の役が一番しっかりしていないといけない役なんですけど、足場の悪い現場ではよく転ぶというか、足元が滑ります。で、滑るたびに『おい、消防士!』って言われます」と苦笑い。さらに、電車乗車中にホームを見たら『ペンディングトレイン』の大きな看板があって。『頑張ろう!』って思いました」と、どこまでもチャーミングだ。
ドラマでは、第1話から早くも対立する様子が見られた直哉(山田裕貴)と優斗。自分と正反対のキャラクターを演じる山田について、赤楚は「『すごく熱くていい方だ』と年上の方々から聞いていた」そうで、「本当に“そのまんま”なところはあるんですけど、直哉の持っている人見知りなところが(MBTI診断で山田が診断された)“絶望的なロマンチスト”につながる部分もあって。山田くんの中身をもっと見てみたいです(笑)」と興味津々。
一方で、同じく初共演となる上白石については「一番最近観た作品がちょっとコメディチックなものだったので、面白い方なのかなぁと思っていたら、本当に面白い人で(笑)。現場ではボケたり、ツッコんだり。他の作品では物静かな役柄を演じられているのも見ていたので、ギャップも面白いです」と打ち明ける。