仲里依紗、森田剛ら池松壮亮主演『白鍵と黒鍵の間に』出演へ 演奏シーンが映る特別映像も

 10月6日に公開される池松壮亮主演映画『白鍵と黒鍵の間に』の追加キャストと特別映像が公開された。

 本作は、ジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博の『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』を原案に、『素敵なダイナマイトスキャンダル』の冨永昌敬監督が映画化した一作。舞台は昭和末期の夜の街・銀座。夢を追う男と夢を諦めた男、音楽好きのヤクザの親分と出所したばかりのチンピラ、アメリカ人の歌姫やベテランのバンマスらが入り乱れ、現実と幻想の間を駆け抜ける狂騒の一夜が繰り広げられる。

 原作は南がピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った回想録だが、共同脚本を手がけた冨永監督と高橋知由が一夜の物語にアレンジ。南がモデルの主人公を池松壮亮の一人二役で「南」と「博」という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインが、メビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘う。

 発表された追加キャストは、南と博を取り巻くクセ者の11人。博の大学時代の先輩で、クラブでは南のバンド仲間でもあるピアニスト・千香子役を、ドラマ、映画、モデルなどで活躍し、ドラマ『大奥』(NHK総合)や劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』出演の仲里依紗。南と博を翻弄する刑務所からシャバに出てきたばかりの謎の男“あいつ”役は、『ヒメアノ〜ル』『前科者』『インフォーマ』(Netflix)の森田剛が演じる。

 お調子者のギャンブル狂だが音楽への想いは失っていないバンドマスター・三木役を、昨年29年ぶりに再結成した「男闘呼組」の活動も話題の高橋和也、高いプライドと実力を持つアメリカ人のジャズ・シンガー、リサ役をクリスタル・ケイ、銀座を牛耳るヤクザの会長・熊野役を、俳優のほかコラムニストとしても活躍する松尾貴史が演じる。

 さらに、パプアニューギニア出身で米音大卒業後、近年東京の音楽シーンで活躍するサックス奏者・松丸契が、博とお互いの才能を認め合うK助役で映画初出演する。銀座の高級クラブ「リージェント」のバンマス・曽根役を川瀬陽太、老舗のクラブ「スロウリー」の店長・門松役を杉山ひこひこ、「スロウリー」のホステス・Y子役を中山来未、博と千香子の大学時代のピアノの恩師・宅見役を佐野史郎、銀座に染まってしまった南の将来を心配する母親役を洞口依子が、それぞれ演じる。

映画『白鍵と黒鍵の間に』特別映像

 あわせてテアトルシネマグループが日本初導入した「odessa」という独自の音響システムと『白鍵と黒鍵の間に』がコラボした特別映像も公開された。本作は、池松演じる二人のピアニストをはじめ、クリスタル・ケイ演じるジャズ・シンガーや、高橋演じるギタリスト、松丸演じるサックス奏者など音楽要素が強いため、今回のコラボ映像による相互PRが実現した。本職がミュージシャンであるクリスタル・ケイと松丸も参加する演奏シーンも映し出されている。

■公開情報
『白鍵と黒鍵の間に』
10月6日(金)テアトル新宿ほか全国公開
出演:池松壮亮、仲里依紗、森田剛、クリスタル・ケイ、松丸契、川瀬陽太、杉山ひこひこ、中山来未、福津健創、日高ボブ美、佐野史郎、洞口依子、松尾貴史、高橋和也
原作:南博『白鍵と黒鍵の間に』(小学館文庫刊)
監督:冨永昌敬
脚本:冨永昌敬、高橋知由
音楽:魚返明未
撮影:三村和弘
照明:中村晋平
録音:山本タカアキ
美術:仲前智治
装飾:須坂文昭 
製作幹事:ポニーキャニオン/スタイルジャム 
制作プロダクション:東京テアトル/スタイルジャム
制作協力:ARAKINC.
製作:「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
配給:東京テアトル
Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

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