松下洸平、多くの人の心を動かす“真面目さからくる情熱”　天海祐希とのコンビにも期待大

　天海祐希が主演を務め、松下洸平が共演するドラマ『合理的にあり得ない～探偵・上水流涼子の解明～』が4月17日よりカンテレ・フジテレビ系でスタートする。

　本作は、映画化された『孤狼の血』で日本推理作家協会賞を受賞したベストセラー作家・柚月裕子の小説『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』（講談社文庫）をドラマ化するもの。頭脳明晰、そして変装の達人という女探偵・上水流涼子を天海が、涼子とタッグを組むIQ140の相棒・貴山伸彦を松下が演じる。2人が立ち向かうのは、依頼者を困らせる理不尽な悪党たち。時に手段を選ばない涼子を、貴山が頭脳を生かしてサポートするという絶妙なコンビネーションで、不条理な事件を鮮やかに、かつ痛快に解決へと導いていく。

　貴山は頭脳明晰で多くの分野に精通しているが、どうやら交友関係も広いよう。第1話では、涼子とともに悪徳不動産ブローカーの神崎恭一郎（髙嶋政伸）を追い込んでいくが、その過程で、友人で歌舞伎町の若きリーダーでもある有田浩次（中川大輔）に協力を要請する。

　貴山を演じる松下は、朝ドラ『スカーレット』（NHK総合）でブレイクを果たし、2021年から2022年にかけて『知ってるワイフ』（フジテレビ系）、『最愛』（TBS系）、『やんごとなき一族』（フジテレビ系）、『アトムの童』（TBS系）と話題作に次々と出演。2023年にはエランドール賞新人賞を受賞した。松下とは『素敵な選TAXI』（2014年／カンテレ・フジテレビ系）で共演したこともある仲村トオルは本作の制作発表の場で、当時から松下のことを「この子きっと来るな」と思っていたことを明かしつつ、「危機感を感じるくらい来ている感じが、ちょっと意外なところです」と近年の松下の活躍について称賛していた。

　松下はこれまで実直でちょっと不器用ながらも優しさを持った人物を演じてきた。たとえば『スカーレット』で演じたヒロインの喜美子（戸田恵梨香）と交際する十代田八郎は、「交際相手以外の女性は下の名前で呼ばない」「男女交際は結婚前提以外はしない」という考えを持った青年だった。また、『最愛』で演じた宮崎大輝は、かつての想い人だった梨央（吉高由里子）と再会するが、連続殺人事件の重要参考人とその担当刑事という関係に葛藤しながらも、諦めることなく梨央が巻き込まれた事件の真相に迫ろうとしていた。そして最後には真実を突き止めるが梨央のことを考え、本当のことを伝えなかった。もちろん、この優しさを梨央は知る由もない。