『舞いあがれ!』朝ドラ常連・久保田磨希の強烈キャラ 忘れがたい『大奥』奥女中トリオも

 秋月史子(八木莉可子)や御園純(山口紗弥加)など、個性的で魅力的な女性陣がたくさん登場する『舞いあがれ!』(NHK総合)。ここにまたひとり、忘れられないキャラクターが増えそうだ。それは、東大阪で板金加工を専門とする工場を営んでいる我妻花江(久保田磨希)だ。

 東大阪のあちこちにある町工場のさまざまな技術をマッチングさせ、商品開発を行う新会社「こんねくと」を立ち上げた舞(福原遥)。初めての仕事は、以前から手助けをしてもらっている的場(杉森大祐)から紹介された、スピーカーのカバーなどで使われるパンチングメタルを製造する会社からの相談。そこで舞は、金属板に大小さまざまな穴を開けることで絵を描くことができるデザインパンチングという特殊な技法があることを知る。そしてそれを活かしてランプを作ることを考案した。

 ただランプのような照明器具には普通の金属加工よりも細かい規定があるのだという。我妻はそんなランプの商品設計から加工までを一気に請け負うことができる珍しい板金屋だった。だが、我妻自身はかなり気難しい性格らしく、的場が「我妻さんはどうやろうか……」とこの企画に彼女の参画を提案した時もおそるおそるという感じで、相談に来ていた社長もその名前が出た瞬間にギョッとした顔を見せた。登場前から強敵の予感しかしない。

 我妻演じる久保田は『大奥』(2003年/フジテレビ系)に自身と鷲尾真知子、山口香緒里からなる奥女中トリオとして出演。特に何かおいしいものを食べると出てくる「美味でございます〜」という久保田の台詞が話題となり、一躍人気に。奥女中トリオは女同士のドロドロとした争いを描いたこのドラマの貴重なコメディリリーフを担い、全シリーズに登場した。久保田はそれ以降、ドラマや映画だけではなく、舞台やバラエティなど多方面で活躍している。

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