ダリオ・アルジェント10年ぶりの監督作『ダークグラス』4月公開 「作家としての集大成」

 ダリオ・アルジェント監督の最新作『Occhiali neri(原題)』が、『ダークグラス』の邦題で4月7日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開されることが決定した。

 『サスペリア』『フェノミナ』『サスペリア PART2』などを手がけてきた“ホラーの帝王”アルジェント。本作は、自身のルーツであるジャッロに立ち返ったイタリアンホラーだ。2000年代初頭にフランコ・フェリーニとの共同で脚本を執筆しながらも、製作サイドの事情で中止を余儀なくされた幻の企画が実現した。

 ローマを舞台に、盲目の娼婦と中国人の少年が、サイコパスの殺人鬼から執拗に追いかけられ続け、とにかく殺されないよう逃げ惑う。自身の作品へのオマージュともいえる原点回帰となった本作は、狂気と鮮血、鮮やかな色彩、不穏な音楽とファン垂涎のアルジェント節全開で、『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』以来、10年ぶりにスクリーンで上映される。

 主人公である盲目の娼婦ディアナを演じたのは、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』でダヴィド・ディ・ドナテッロ賞の主演女優賞を受賞したイレニア・パストレッリ。そしてアルジェントの娘アーシア・アルジェントがディアナを支える歩行訓練士役を演じ、アソシエイトプロデューサーを兼任した。音楽を手がけたのは、『BPM ビート・パー・ミニット』でセザール賞を受賞したアルノー・ルボチーニ。

 あわせて公開された場面写真では、ダークグラスをかけたディアナの姿が切り取られている。

ダリオ・アルジェント(監督)コメント

『ダークグラス』は、数年前に想像したものの、制作することができなかった作品です。 
でも頭から離れることはありませんでした。バイオレンスでくだらない作品を求める市場での需要に左右されることが難点でした。一方で、ようやく自分の悪夢との和解を経験することができました。それ故に、私は恐怖の扉を開き、突き進もうと決めたのです。幼少期からエドガー・アラン・ポーに影響を受けていた私にとって、『ダークグラス』は、運命に刻まれた作家としての旅路の集大成です。そして時代が変わったからといって、物語の本質も解釈のスタイルも裏切りたくはないのです。 

■公開情報
『ダークグラス』
4月7日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開
監督:ダリオ・アルジェント  
脚本:ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ  
音楽:アルノー・ルボチーニ 
出演:イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン 
提供:ロングライド、AMGエンタテインメント
配給:ロングライド
原題:Occhiali neri
公式サイト: https://longride.jp/darkglass/

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